(前回から続く)

 

教訓③

 

嫌いなことにすべてを捧げてはならない。

 

当時の司法試験は合格率1%~2%でした。100人の受験生がいて、98人は合格しないという過酷な試験だったのです。

 

私は何を血迷ったのか、法律が嫌いなのに、その過酷な試験にすべてを捧げてしまったのです。結果は最初から見えていました。

 

私は、自分の好きなことを仕事にするのが一番良いと思います。

 

しかし、そのようにうまく行くとは限りません。自分の好きなことを仕事にできているのは少数派でしょう。

 

問題は自分の好きなことを仕事にできないとき、どうするかです。

 

少なくとも嫌いではないことを選ぶべきだと思います。

好きでなくとも嫌いでなければ、何とかなると思います。私は選択を完全に誤ってしまいました。

 

 

5回目の試験の不合格が決まったのち、私は司法試験から撤退し、再就職することにしました。

 

複数の転職斡旋会社に登録しました。話自体がありませんでした。35歳で社会人生活から5年以上離れている者の再就職は厳しいものがありました。書類を提出することすらできませんでした。

 

しかし、私は本当にラッキーな男です。

 

やがて、当時は勢いのあったある通信キヤリア(現在は会社自体完全に消滅しています)に就職が決まりました。待遇も非常に良く、なんと30歳のときに退職した会社の退職時の年収の1.5倍でした。

 

私の営業経験が買われ、若手の営業マンの指導役を期待されたのです。

 

ところが、私はこの好待遇と期待を活かすことができなかったのです。

 

(次回に続く)