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観劇をすることは、楽しい。お金は無くなるけど…それでも楽しい。

3演目、観劇の感想を書きます!今日はそういうブログ!

*劇団木霊「アドルフ」
後輩の大和が作・演出をしました、後輩の山田もくぅちゃんも出てました。
みんなみんなどんどん道を進んで行く。そのことがもの凄く悔しくて、「まぁ面白いよね」みたいな自分が嫌いになった。ちゃんと今、冷静に思うと、後輩の大和のメッセージが、がつんと僕に力をくれたし、負けるもんかとも思った。
くぅちゃんも山田もとっても魅力的な役者で、またもっと大好きになってしまった。次の舞台とか気になってます。
そして、一番の魅力は、宮澤大和という男はとっても熱い男で、すっごくメラメラしていたぞってこと。

*木ノ下歌舞伎「東海道四谷怪談-通し上演-」
現代における歌舞伎の確実に一つの在り方でした。この公演を観れば、みんな歌舞伎に興味を持つはずです。歌舞伎と聞いてわかりづらいなんて認識はもう古いし、そんな人たちのための演劇でした。ってか木ノ下歌舞伎観た人は「歌舞伎観たことある」って言っていいと思う。
6時間なんて余裕で観ていられましたね。そこにそれだけの人間ドラマが存在するから眠気なんて全然なかったです。普通の演劇では味わえない、たくさんの人間ドラマを一気に味わえました。ドラマの一気見に近い感覚です。
木ノ下さん杉原さんのおかげで、僕は、何100年も前の人たちと同じドラマを共有できた、これってとっても凄いことだし、それだけで感動してしまいます。そして今年のプチ目標として「歌舞伎を観にいく」ってのがあります。木ノ下歌舞伎はわかりやすいし、超カッコいいし、とっても演劇の魅力に溢れてました。
スートリーとしては、もう6時間なんで超たくさん魅力に溢れてるんですけど、一番大好きなシーンは3幕の小沢道成さんのシーンでした。あのシーンで「wings to fly」を流されたらそりゃもう泣きます。今年、一番泣きました。止めどなく止めどなく泣きました。こんな泣いたことはもう久しぶりすぎていつまで泣くんだろうって思いました。恥ずかしながら、超大号泣しました。
最近の、小沢道成さんが大好きだから小沢道成さんの舞台が盲目的に好きなんじゃっていう勘違いな悩みを全部ぶっ壊してくれるシーンでした。
小沢道成さんの演技は、緻密で繊細で、にもかかわらず情熱で感情でエネルギーで溢れている。小沢道成さんはそんな魅力的な役者さんなんだと改めて感じました。改めて、大大大好きになりました。

そして、改めてやっぱり思いました。

小沢道成さんは演劇が大好きだから、小沢道成さんの演劇に傾けるエネルギーは想像できないくらい凄いから、小沢道成さんの出る舞台を観に行けば、みんな絶対に演劇が大好きになる、大好きな人はもっと大好きになる。
僕が2年前に考えついたオススメの最強の観劇方法、「100%失敗しない演劇の選び方」=「小沢道成さんの出る舞台を観にいくこと。」っです。
小沢道成さんの演劇によって僕はたくさんの大好きな魅力的な演劇人の方々を知りました。今回は省略させていただきます。
木ノ下歌舞伎×小沢道成さん、今年一番水分を目から流しまくった最高に魅力的な歌舞伎でした。

*マコンドープロデュース「祖国は我らのために」
3演目ですからね、みなさん、長いですが、ごめんなさい。記録用でもあるので。
今度、参加するブラシュカで演出の須貝英さんが出演されている舞台でした。

須貝さんの役者を観るの実ははじめてなんですけど、なんでか早くブラシュカ始まらないかなぁって思いました。須貝さんの演技がもつ魅力がきっと、演出家須貝英さんの魅力とリンクしてると思ったらワクワクが止まりませんでした。
みようみようと観に行けていなかったチョコレートケーキの古川健さんの脚本、素晴らしいです、わかりやすく歴史的出来事をドラマチックに描かれていて、魅力的なセリフがたくさんありました。
そして、ダルカラの「演劇」に出演されてた井上さんが出演されていて、井上さんは好きな俳優さんなんですけど改めて大好きになりました。井上さんの魅力、ほんと好きです!

ロシア革命のお話。やっぱり、戦争や人をゴミのように扱うというそのシーンだけで涙が自然に流れました。舞台上で何役も演じる人々、かわるがわる命を落としていく人々、辛い物語でした。
人間として最低限の幸福を願って報われずもがく人々の革命の一部始終が、僕に生命力をどんどん与えてくれました。歴史に埋もれたいくつも命がある、そんな人々より裕福に何不自由なく生きている自分。改めて、自分の生活がどんなに恵まれているのか、その中でじゃあ僕はどうやって生きていくのか。心臓の鼓動が激しく、静かに激しくなる演劇。
もっともっと知りたい。自分はいろんなことをしらない、今回のこのロシア革命の物語ももっといろいろなエピソードが隠れているし、その前の歴史、そしてその後の歴史、ロシア以外の国のこと、自らの知識の足りなさに愕然としました。少しずつ、確かに学んでいかねばなりません。


今週、「幕張の憶測」あとに、3本の演劇を見ました。一つは身近な後輩が作った人の愛の物語、一つは江戸時代に描かれた仇討ちの裏の人間の物語、一つはロシア革命に生きた人々の群像物語。3つ全てからいろいろなことを受け取り、価値観が変わったり、僕に変化を与えはじめています。

そして、心の中で、こんなにも魅力あふれる素晴らしいドラマを僕も描き演出したいと、その想いがどんどん膨らんでいます!
明日、明後日を生きるエネルギーを溜め込んだ今、さてどうしようかと、とりあえずアルバイトに行きますね。




コメントお待ちしております。↓↓↓


 
今日?昨日?の更新からまたすぐの更新です。
後輩の脚本・演出『アドルフ』という演劇作品の素晴らしさに尊敬しつつ、同時にその数億倍の悔しさでただただ自分が辛いなうです。
 
 
ついにDVD化しました、映画には、自分の大学演劇部の先輩もエキストラでチラッと出ています。「何者」:朝井リョウ著を直木賞受賞から長い時間が経ってようやく読み終わりました。
 
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感想:
この本の出版したてで読んでいたら、自分は就活をしたのではないだろうか。そのくらい自分の人生観を揺れ動かされ、否定され、そして肯定してくれた作品です。
さすが直木賞をとった素晴らしい作品です。
 
もしかしたら人生の一冊になります。本が人生を変えることを体験しようとしています。「何者」という作品は僕の人生の支えの一つになりました。
 
自分は、いま、誰かに見られることのないブログ、何も作り出さない者が書くナニモノでもないブログを書いて、いつ更新するかで悩んだりしている。けれど、そんなブログはいつ更新したって同じだと、さっきやっと気づいたのです。
自分は、劇団個人主義に4年間在籍、ヘラヘラしながら時に少しは全力で頑張ったりしてみて生きて、いろんなことで周りを巻き込んで成功とも失敗とも中途半端とも言えない何かを繰り返し、逃げるように「就活をしない自分」は社会に溶け込めない変わり者で、そんな自分だからこそを受け入れられる世界=演劇界があるのだと、勘違いして就活生を横目に生きて、好きなように生きて、そして劇団個人主義を卒業して…ブログを始めてみれば何かが変わると思っていた。そんなことでは変わらない。実家に戻り、バイト先を変えて、演出助手ボランティアに参加して、有名な演劇人とキャンプに行ったけど、なにも自分は変わっていない。周りに頼ってばかりであまいのだから。自分はなにも生み出していないのだから。何も演劇作品を作ってないのだから。
後輩には、演出助手ボランティアとか言って有名人の名前を借りて自分が成長したと見栄を張り(素晴らしい人の威を借りる自分がほんとに嫌になる。)、プライドを守り、必死に必死に面白くない自分から逃げている。ほんとに話したいことを話さずに、ほんとに伝えたいことを言わずに、面白くない自分などこの世にはいないんだ言い聞かせて。
 
朝井リョウさんの『何者』という作品は、そんな僕の幻想を一升瓶でドカーンと頭をかち割って、変えてくれました。
 
「何者」という作品をもし読んだことがない人はいますぐに読んでほしい。
特に大学5年生、僕と同じ大学5年生に読んでほしい。いや、大学生なら何年生でもいいから読んでほしい。ほんとにほんとに読んでほしい。共感できないかもしれない、つまらないかもしれない、だけど読んでほしい。
これだけは絶対に伝わる、朝井リョウさんがどれほど人を観察し、どれほど人を愛しているか。
 
人そのものをこんなにも愛している人がいるのだろうか。
 
 
 
「何者」を読んでものすごく影響を受けました。
以下(下記に書かれた全て)、長文でダサいけど許してください。
 
1.改めて、誤解しないでほしいです。素晴らしい方々に今出会っています。こんな僕が参加できたことが奇跡みたいなのです。初めてプロの現場に入れていただきました。見るもの全てがプロフェッショナルで誰一人微塵の妥協も、努力も惜しむことのない尊敬する方々が参加して作っています。演出助手ボランティアとして参加できているこの奇跡を絶対に逃さないように精進させていただきます。演出助手ボランティアで自分の何が変わるかわかりません。そんなことは置いといて、大好きで大好きでほんとに大好きな役者の小沢道成さん(虚構の劇団)が出演します。もちろん他の出演者の方々も素晴らしい経歴です。公私混同は絶対にしないで仕事させていただきます。よろしくお願いします。↓↓↓↓
 
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(もうすぐ本チラシができます。はい。)
 
2.前回の「幕張の憶測」でも「i」でも「コンビニ人間」でもなんでも
 
このブログも今回からしっかりと全力でコメントお待ちしております。お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
 
お久しぶりです。自然消滅しようとしていたブログですが、掘り起こします。

現在、遅れに遅れましたが、DVD発売記念ということで「何者」:朝井リョウ著 を読み始めました、なう開始50Pなうです。ときどき思うことなんですが、「なう」って接頭語なのか接尾語なのか……やっぱり英語だからかそういうの関係ないんですね〜〜〜〜〜

っと話したいことと一切関係ないことをまた話始めてしまいました。

本題:
要約すると「幕張の憶測」:劇団献身@シアター711がものすっごく面白かったという話。脚本・演出・出演の奥村徹也さんと素晴らしい8人が最高に面白い劇をみせてくれたという話。
以下、要約文を逆に長く語っていこうタイム。
主宰の奥村さんの前説が面白いから、あっこの劇は笑っていいんだって思えるっていう通常の献身スタイルでもう開始マイナス3分でもう面白い。

劇の内容は、暴走族・ブラックマンボが集まるコンビニの2階に集まる暴走族・マッドウォーターパイプをやめた弱い3人組+友達の弱い奴と、そこに出所して戻ってくるマッドウォーターパイプ元リーダーと、コンビニで働くお姉ちゃんと、ブラックマンボの二人と、バイトの面接に来た人のお話。
ネタの一つ一つがしっかりと面白いからずっと笑ってられる、そしてそのネタが緩急を持って繋がってて途切れないこと。だから、自分が客席に座ってることも、面白いって感情も、今日のごはんに何を食べたかも、共謀罪って法律が自分の生活に迫ってることも、劇のタイトルが「幕張の憶測」だってことも、全て忘れて笑った。もう意味わかんないくらい死ぬほど笑った。たぶんM-1みてるときより笑った。プロのコント集団かよってくらい笑った。
今年1番ずーっと笑ってた。

そして、泣いた。意味不明なので解説。

主人公?の3人は、ケンカが弱くて暴走族をやめて、だけどそのことを元リーダーに隠して、なんとか暴走族にまだいること、マッドウォーターパイプが消滅してないことを元リーダーに信じこませようとありとあらゆる嘘をつく、だけど嘘がまた新しい嘘をつかせてってどんどん身動き取れなくなって、嘘をついたせいでどんどん苦しんでいく。そのことがコメディタッチで客席からみていると面白いんだけど、途中途中でとてつもなく切なくなってしまう。
城築創さん演じる野上が、永井さん演じるお姉ちゃんに劇中で何度か言われる「ちゃんとしよ。」ってセリフが心にグサって刺さるんですよ。
留年して、俺何やってんだろ「ちゃんとしてないな」って、だからそのシーンでもう大笑いしながら泣くっていう、感情イカれたみたいになるわけですよ。それでここからがこの脚本のいいところで、どんどんどんどん3人が情けない方向に不甲斐ない方向に進んで…物語はいよいよ3人に、成長というか「やる気出せよ」みたいなものを求めてくる。おっ青春ドラマでありがちな怖いけどボコボコにされる恐怖に俺は飛び込む的なことなのかって思うんですけど…そこをしっかりと裏切ってくれるのです。
ご挨拶の主宰の奥村さんの言葉を思い出すのです。『頑張れない人たちに向けて、ゲームの中でしか戦えない人たちに向けて、全ての立ち向かえない人たちに向けて、作りました。僕が、そういう人間だからです。』
って文、奥村さんかっこよすぎです。この劇をみただけで、自分自信の不甲斐ないとかダサいこととか忘れて、笑って前向いて全力で人生踏み出していこうって力をもらいました。
ラストの演劇的な仕掛けとエンディングが超絶怒涛に最高でした…もう言葉では表現できないけど、パネルがゴゴゴゴゴッて動いた瞬間爆笑でした。そしてエンディング曲のガガガSP「すばらしき人生」が最高にかっこよくて感動でした。後輩がガガガSP好きなのがわかりました。

最後に、この素晴らしい作品「幕張の憶測」いろいろといいセリフがあるのですが、特に大好きなセリフが二つあるので紹介というか、記録に残します。長いけど、

野上「好きなことばっかりやってきたのに、なんでこんな苦しくなるんですか。押し付けるなよ。そうやって物語を押し付けるな。」

鈴木「もういいじゃないですか。何も始まらなくていいんですって。始まったらまたしんどいですもん。野上がどんだけしんどかったか、知らないじゃないすか。」

小劇場は最高です。大きい舞台もいいけれど、数メートル目の前で起こるストーリーに笑ったり泣いたり、その感情が一人からたちまち広がってシアター711を包み込んで、シアター711が最高の演劇空間になる。そのことを肌でヒシヒシと感じられる小劇場の演劇がほんとに大好きです。お金もありがたいお値段ですし。

最後の最後に、こういうと変だけど、他の言い方が思いつかないので、すみません。月刊根本宗子「もっと超越した所へ。」、EPOCHMAN「鶴かもしれない。」、DULL-COLORED POP「演劇」以来、最高の演劇を最高の空間で観られた喜びで、12月までは楽しく生きられそうです。小劇場演劇の素晴らしさがぎゅーっと詰まっていたし、小劇場だから味わえる最高の時間でした。


はい、今回は「幕張の憶測」:劇団献身@シアター711がものすっごく面白かったという話。脚本・演出・出演の奥村徹也さんと素晴らしい8人が最高に面白い劇をみせてくれたという話でした。

劇団献身の次回公演は、
・コント公演8月25〜27日@高田馬場プロト・シアター
・第10回本公演 12月20〜24日@下北沢・駅前劇場

絶対に損はしませんから是非みなさん行ってみてはいかがですか。