おはようございます(^^)


8月13日。今朝の大阪はくもり。

昨日の夕方頃ね、大阪で夕立があったんですけど


太陽の光が降り注ぐ中、滝みたいな大粒の雨がザーッと降ってきて雨粒がキラキラまぶしいくらいに光っていました。写真を撮ろうかと思うほど珍しい光景でした。


ベランダへ出て干してた洗濯物を中へ取り込もうと窓を開けたら、自転車にのった坊主頭の小学生何人かが、滝のような雨を全身に浴びながら楽しそうに自転車こいでました。あそこまで濡れたらもう、楽しくなっちゃうんでしょうね。わー!わー!って叫びながらめちゃテンション上がってた笑


夏真っ盛りですから、急な夕立、これからもあるかもしれませんね。お出かけの際はお気をつけくださいね。それでは今日も1日頑張りましょう!




さて、仕事が休みということで図書館で借りていた本を読もうということで。

先日、最終巻が出て完結した髙田郁さんの「あきない世傳 金と銀」を読み始めています。
みをつくし料理帖や、銀二貫など人情モノの時代小説を書かれる人気の作家さんですね。

あきない世傳はずっと読みたかったのですが、完結するまで手は出さないと決めていたので…この度読み始めることにしました。勤務先で買っても良かったのだけど、たまたま図書館で一巻目があったので借りてきました。

あきない世傳は江戸時代の関西を舞台としたお話です。兵庫県のとある村で、子どもたちに勉強を教える私塾を営む父母のもと育てられた娘・幸を主人公とするお話です。

幸は子供の頃から本を読んだり、人から学ぶことが大好きな女の子で七夕の短冊に「知恵」を授かりたいと書くほど勉学に熱心な子ですが、江戸時代、当時の女の子に知恵は必要ないとされていました。家事を出来て、子供を産んで、男の人に尽くしなさい。知恵なんぞ必要ない、そう言われていた幸は学ぶ場を与えてもらえない境遇を懸命に堪えて生きています。

教育者である父も、学びたい幸の気持ちを理解しつつも学びの場へ幸を迎え入れてやれないことに心を痛めていました。そんな中、天候や害虫による被害で作物が不作になる享保の大飢饉に見舞われ、関西から西の諸国に大きな被害が出てしまいます。飢餓はもちろんのこと、栄養失調により民の身体が弱り、そこから疾患が流行し多くの人が亡くなってしまいます。

幸のまわりにもその影響はあらわれてしまい、父と知恵を授かりたい幸を1番理解していた兄も亡くなってしまいます。学ぶことを良しとされていなかったとはいえ、家族で幸せに暮らしていたはずが一変してしまいます。残されたのは、母と幸、幼い妹の3人に。この時幸は9歳。

母と、女子、当時男手無しで元の生活に戻れるはずはなく9歳の幸は、兵庫から大坂の呉服問屋へ奉公へ出されることになります。父と兄の死別を受け入れられない中、母と妹とも離れ離れになってしまうのです。

教育者であった父は、商人の事を「右から左へ商品を横流しして金儲けをするやつは信用出来ない」と、ひどく嫌っていました。その教えを幸に何度も聞かせていたため、幸はその教えを正しいものと理解し育ってきました。

その幸が、商人の町・大坂の呉服問屋に奉公に出される事に。

と、

一巻目の冒頭はこんな感じです。簡潔にまとめたつもりですが長々と書いてしまいました。すみません!

この作品は13巻で完結です。1巻目を読んだ感想で言いますと、続きが読みたくて仕方がない!必読推奨といったところでしょうか(^^)

時代小説好きな方はぜひ読んでほしいですし、読んだことがないという方にもオススメ出来ます。時代小説って、いくつかのジャンルがあると思うんです。例えば、武将同士が覇権を争う戦国ものであったり、忍者や放浪の武士を描いた仕事人のようなもの、今回のあきない世傳のような人情ものなど、ね。

江戸時代の町人のドラマを描いた今回の作品のようなものは、時代小説をあまり読まない方が読んでもすーっと内容に入っていきやすいと思います。

僕が時代小説で1番好きなのが、1年を通じて多くの行事ごとがあり、四季をたくさん感じれるのも楽しいところです。田畑に咲いている花の名前が出てきたり、豊作を祝うお祭りがあったり、季節を感じるお話がたくさんあって、その情景や温度が浮かんでくるんですね。

現代小説でも感じるのだけど、時代小説はこの点が突出していると思います。好みはあるかもしれませんが、ぜひ読んでみて欲しいなって思い、今回のレビューにしました(^^)