ヒデとマサイマーケットのブログ-moblog_627494

コラコラ、黒人さん、俺の顔隠れてます!
拳デカくて俺の美しい顔半分隠れてます!
主張したいのはわかるけど拳で芸術作品隠してます!

はい、こんばんは。
マサイ最イケメンの呼び声高いコウです。

この写メは『ひねりっこちゃんゲリラ対戦ワールドカップin代々木公園』の時のものです。
(ちなみに写メは梅男君が撮ってくれました)

最近ひねりっこちゃん(対戦者2人が1本の棒をお互い逆向きにひねり合い、自分のひねった方向に回転させると勝ち、というスーザンと考えたnewスポーツ。詳しくは以前のブログ参照)に本気でハマり、ついには強者を求め代々木公園で外人をナンパし対戦するという暴挙に出始めました。
この日はあいのりメンバーの梅男君と梅男君の弟の3人で代々木公園に行き、ゲリラ的に強そうな人に声をかけ、無理矢理ひねりっこちゃんをさせるという、迷惑な企画を行いました。

昼下がりの日射しの暖かい公園でシートを敷いてうたたねをする人。
恋人や友達と穏やかな休日をのんびり過ごす人。グループで楽しくサッカーボールで遊ぶ人。

そんな穏やかさに満ちた公園の空気は一転、一人の男の狂気によって全てぶち壊されました。

『キャンユースピークジャパニーズ?レッツトライニュースポーツ!』

片手に軍手と棒を握ったカタコトの怪しい日本人は、次々に強そうな外人に声をかけたのでした…。

僕には自信がありました。
事実、代々木公園で対戦した10人程の日本人には、連戦の疲れがあったにも関わらず全勝をおさめ、中には120�という僕の倍のウエイトの猛者にさえ勝利していた事もあり、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いに満ちた僕がそこにはいました。

『最強』

そんな、男としてこの上ない称号すら意識の片隅に芽生え初めてきていました。

王者スーザンとの対決の日々…。
帰りの電車の手すりをひねったあの夜…。
拳を固め手首をひねりイメージトレーニングを重ねた毎日…。

その全ての努力が着実な成長を生み、小柄な自分にも誇れる物があると、自信と勇気を与えてくれるまでに至り、今や代々木公園には敵無しとさえ思えていました。

『天は俺の上に人を作らず。人の下に俺を作らず。』
『天上天下唯我独尊。代々木公園俺が独走。』

そう…人は言う。
『岡田コウ…ひねりの王者。彼こそ世紀末のひねり界の救世主…リオウ(ひねり王)』と…!

…リオウ。

そう呼ばれるのも悪くない。
迷走・疲弊、そして荒廃しきった今の世界には、総てを束ねるひねり力、そうリオウが必要なのではないか…!

ならば日本だけでは飽き足りぬ!

このリオウ、世界をもこの手中に治めひぬり束ねてみせよう!!
見よ!あの北斗七星でさえ我の王への道筋を照らし示しているではないか!
フ…フフ…フハハハハハ!!


そう、僕は大いなる野望を胸に、ついに『ひねりっこちゃんワールドカップ』を開催しました。



つ…強い…。

我が生涯に一片の悔い無し…!

リオウは敗れました。


最初はオーストラリア人。次はブラジル人。そしてフランス人…。

ワールドカップ6戦1勝5敗…。

リオウ死す。

世界のなんたる高き事か。
我がおごりの心のなんたる愚かな事か。

もし、連戦の疲労がなかったとしてもせいぜい6戦3勝3敗程だったであろう。

かつてペットショップで働いていた頃、外国産のカブトムシ(コーカサスオオツノカブト)1匹を日本のカブトムシ10匹で囲んで同時に戦わせた事があります。

僕が外人に惨敗した時ふとそれを思い出しました。

結果は日本のカブトムシ全敗…。
サムライJapan最強!と旗を掲げ、戦に出向いた10匹の黒い兜のサムライ達は、コーカサスからやってきたたった一匹の黒船野郎にヒョイヒョイポンポン投げ飛ばされ、あっと言う間に全滅したのです。
中には仲間の惨敗を目の当たりにし、恐れをなし逃亡するという武士道の風上にも置けない切腹モノの恥知らずも2匹ほどいました。
サムライJapanの名が聞いて呆れる。
なんたる失態。
『喝!!だ!』
大沢親分のそんな一言が聞こえてきそうな戦いでした。

カブトムシ界でもひねりっこちゃん界でも、やはり外人は強い!

世界はまだまだ広い。

いきなり世界と言わず、まずは原宿最強を目指そう!
そう、日本人の美徳は謙虚さだ!
原宿最強ですら語るにはおこがましい。

マザーテレサはある時記者に質問されてこう答えました。
(記者)『マザーテレサさん、あなたは今まで何人もの人を助けてきたのですか?』
(テレサ)『助けた人を数えた事などありません。目の前に困っている人があればその都度助けるだけです。何人を助けたかなんて考えません。ただ、一人。また一人。そしてまた一人。』

素晴らしい言葉です。
僕の教訓にしています。
そう。勝った人数なんて関係ないです!
ただひたすらに、目前の強者に挑むだけです。
何人に勝ったかなんて関係ない。ただ目の前の相手と全力で力をぶつけ合うだけ。

そして僕は今日も明日も戦いを重ねていきます。
そう、一人、また一人、そしてまた一人…。