最近、日本の友人から「イギリスにいると暇でしょ?」と聞かれました。

確かに、日本にいる時に比べれば、夜の部活?が皆無なので、暇です(笑)。

しかし、それなりに忙しいのですよ、この世界。
ということで、普段の暮らしぶりを....。



イギリスに戻ったその足でシルバーストンに顔を出した話は前回書きましたよね。

ワールド・シリーズ・バイ・ルノーのチームオーナーたちに顔を売ってきたわけです。


もちろん来年の話じゃないですけど、将来的な可能性を含めてです。

予算規模や、年間走行距離を確認したり、いろいろな諸条件を話したりして情報収集をして、GP2の半額でできることもわかりました。レベルの高さも充分にわかったし、面白いカテゴリーだということも理解できました。

で、その翌日の月曜日は、早速チームのファクトリーでテストの打ち合わせとシミュレーター。

孝太郎選手がシミュレーターをやっている間に、僕はチームオーナーとお金の話をしたり、今後のスケジュールやテストの話をしたり、いろいろドライバーが知らなくてもいい(?)仕事をしているわけです。

今回は、チームのスポンサー関連から安いレンタカー屋さんを紹介してもらったので、そこで金額交渉をして、とても安くクルマを借りることができました。アパートやレンタカー、携帯電話といった日常生活にかかる費用は、とにかく安く抑えて、その分1本でも多く練習用のタイヤ代に回すわけです。

レーシングドライバーのマネージメントって、実は地味な仕事なんです。


夜はレース関係者と会食。翌日はペンバリーというサーキットへと4時間半かけて移動です。

到着後、コースの下見をして、セットアップを話し合い、シートの確認をしてホテルへ。

そして2日間のテスト。朝からずっと走り続けるわけです。

$モータースポーツ疾風怒濤2011




それを終えて、翌日は再びチームでシミュレーター。早くも次のテストに向けて準備です。

土曜、日曜日は撮影や取材をこなし、F1ベルギーGPをテレビ観戦。

で、月曜日から再び次のサーキットへと移動し、コースの下見。

火曜日、水曜日とテストで朝から走り続けて、夜に帰宅。

そして木曜日には次の舞台となるロッキンガム・サーキットへと移動です。
$モータースポーツ疾風怒濤2011


金曜日からレースウィークで、日曜日まで頑張って予選、決勝を3レースも戦って、深夜帰宅し、プレスリリース作成。世界各国にバラ巻きます(笑)。

そしてまた次のレースやテストに向けて、再び同じことの地道な繰り返し。

その間に忙しい合間を縫ってでも、ほぼ毎日ジムに行き、健康管理をしっかりしていくわけです。

食事もほとんど自炊で、栄養管理をしています。

見るテレビも、全部レースばかり(笑)。イギリスって朝から晩までレースだけのチャンネルがありますからね。

そういった地道な努力があってこそ、夢が実現するのです。

毎日がレース三昧で忙しい。それがいまの自分の生活です。

あ、孝太郎選手にはそれ以外にも、「学校」に行くという仕事があるのでさらに忙しいかも(笑)。