夜中の1時です。

こんな時間に、ブログ更新してるには、理由があります。

桜井孝太郎選手が、イギリスF3のポールリカール戦で3連勝したあと、あるトップチームから僕の携帯に連絡がありました。

いわく、ユーロF3オープンで走ってみないか? と。

ユーロF3オープンは、イギリス国内でもESPNでばっちりテレビ放映されているシリーズで、参加台数もイギリスより多く、レベルは不明ですが(?)毎回激しいバトルを展開しているレースです。

新人はやはりルーキークラスの参戦となるのですが、イギリスF3と違って、ルーキークラスのマシンも同じエンジンを使用し、細かなエアロパーツやサスペンションの改造も許されていません。

イギリスF3の場合、チャンピオンクラスとルーキークラスでは、エンジンのエア・リストリクターの口径の違いによって大きなパワー差もあるうえ、年式落ちでダンウフォースの少ないルーキークラスのマシンには、さらに10キロのバラストウエイトを搭載して、ラップタイムをわざと大きく落としているのですが、ユーロF3オープンにはそういった、極端なハンディもありません。

イギリスF3を例えていうならば、GT500とGT300の混走レースですが、ユーロF3はワークスとプライベーターといったところでしょうか? 

スピードが増してきた桜井孝太郎選手の今年のトレーニングの一環として、チャレンジするには価値あるレースだと考えていたところでした。


早速、条件を詰めて、こちらの希望と相手の希望をすり合わせ、日曜日の夜からずっと話合いを続けてきました。で、水曜日の朝から我々が現在所属するハイテックのオフィスでチームオーナーを交えてミーティングをし、相手チームと我々のハイテックやエンジンメーカーとの契約上の問題点等を再度確認し、一旦は条件が折り合わず、解散。

しかし、再度交渉のテーブルにつき、最終的に夕方に参戦へ向けての基本合意をしました。


途中、ここには書けないような紆余曲折もあって、一時は完全に諦めようかとも思いましたが、運というか、巡り合わせというか、なんとかなるもんですね(笑)。

明日、また早朝からチームとファクトリーを行き来して、細かい調整をし、午後にはサーキットのピットにてシート合わせを行なう予定です。その場で、約束と違う状況であったら、話はそこまで。縁がなかったということで、この話は幻に終わります。

さて、ブログ読者の皆さんに、いい報告ができるように頑張ってきますね!!