報告です。

桜井孝太郎選手、イギリスF3選手権第4戦オウルトンパーク、初完走、ルーキークラス2位入賞です!

初完走、その言葉の重さを感じました。

スタートでライバルを抜き、クラストップで1コーナーをクリアした桜井選手は、激しいバトルの応酬を続け、ずっと中盤まで接触寸前のバトルを展開しました。

しかし無線で「今回は完走を最大の目標にする。孝太郎、無茶なブロックをするな、先に行かせろ」というチームオーナーのライアンからの指示が飛びました。

余りにハードで、僕の目から見ても、最後は当たるな、と思っていたので、まぁ残念ですが懸命な判断だと思いました。

最終コーナー手前のストレートでトップを譲った桜井選手は、無事完走し、30分のレースをクラス2位でチェッカー。しかしピットに戻るなりメカニックたちの初完走の祝福を無視してモーターホームへと消えてしまいました。悔し泣き。勝てるかも知れないレースでした。

完走を狙うことも大切です。

シーズンを通じたチャンピオン争いですから、時には妥協も必要です。

でも、勝ちたい気持ちの強さが、人一倍強いからこそ、ドライバーなんです。

桜井孝太郎選手にとって、ホロ苦い初完走でした。