マスターズスイマーズオブザイヤー2019に選ばれました | 原英晃の「ケイゾクのカタチ」

原英晃の「ケイゾクのカタチ」

40歳を越えても未だ進化を続ける、鉄人スイマー原英晃によるブログ。
“究極のアンチエイジング”と“継続は力”であることを、自らの身体で体現中!

 

この度、世界で最も歴史ある競泳専門誌【SWIMMING WORLD】が選ぶ “World Masters Swimmers of the Year 2019” の一人に選出されました。

 
ノミネートされた12名のうち、唯一のアジア人であったことをとても光栄に思います。
 

取材し寄稿してくださった望月さんによると、「同誌の現在の編集長クレイグ-ロード氏は、世界で最も尊敬されている水泳ジャーナリストで、常に世界中のスイマー、競技連盟の動向に網を張っていて、健全なる批判的精神は各国で高い評価を受けている。」とのこと。

 

その厳しいチェックの中で、今回受賞できたことは本当に喜ぶべきことだと感じています。


私はこのような名誉ある賞のために泳ぎ続けているわけではないですが、ある時に継続してきたことが評価を受けて、今回のように形になって現れたことは、自己研磨に務めてきてよかったと思える瞬間の一つであることは間違いないです。
 
これに奢らず、今後も自分自身にチャレンジしていきたいと思いますし、現在のネガティブな社会状況でもそうですが、自分がコントロールできることだけに注力して、日々淡々と継続して行きたいと思っております。
 
 
最後に寄稿された記事を日本語にしてみました。

記事の情報が一部間違っていたので修正し、取材を受けたときのことを思い出して書きましたので、英文の直訳と若干の違いがあります。

 

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原英晃(45~49歳区分)

原英晃は過去に200m自由形の日本記録を保持していましたが、オリンピック選手になることはできなかった。

29歳で迎えたアテネオリンピック選考会では、200m自由形で決勝進出を逃し、100m自由形では3位に入賞したものの、リレーチームの派遣はなく出場権は得られなかった。

原は1998年アジア大会でリレーの金メダルを獲得、2001年世界選手権に出場(リレー決勝進出)しトップレベルに到達したが、その悲惨な現実と失望の中、エリートスイマーとしてのキャリアを終えた。

 

30代になっても水泳は続けていたが、引退したばかりのエリートスイマーがマスターズに参加し泳ぐことは不公平だと考え、マスターズのレースに出場することは殆どなかった。

30-34歳の時にマスターズに出場したのは一度だけで、長水路100m自由形でラウディ・ゲインズ*が保持していた世界記録を突破(51秒34)。2009年には35-39歳区分長水路100m自由形で50秒78の世界記録を樹立しました。

(*ラウディ・ゲインズは1984年ロサンゼルス五輪金メダリスト)

 

40代になり、原はマスターズへ本格的に参戦している。

2019年は45-49歳区分で世界記録を連発。50m/100m自由形(23秒55/52秒24)と50mバタフライ(25秒26)で長水路のマスターズ世界記録を樹立。短水路では50m/100m自由形(22秒85/49秒99)を世界記録で泳ぎました。

 

原はオリンピックを目指していた現役時代は、200m自由形をメイン種目としていたが、マスターズスイマーになり、練習時間の確保が難しく、練習量が減ってきたため、陸上トレーニングやスプリントトレーニングを増やし、50mと100mに距離を絞った。水中練習か筋力トレーニングで毎日体を動かすようにしているが、1回の練習時間は60〜90分で、水泳は多くても3,000mの距離である。

 

現在はパーソナルトレーニングジムを経営し、プールでは後進の指導を行ない、水泳に関する本を執筆している。しかし、彼は可能性を信じ、まだ自分の水泳に情熱を注いでいる。

「私は今でも日々努力し、昨日の自分より上達するように取り組んでいます。誰かに褒めてもらうためにやっているのではない。マスターズ水泳は、すべてのスイマーにとって素晴らしいスポーツであるのだから。」

 

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