歴史を検証し学ぶ事の意義(その1)

○ 歴史を学ぶ際に必要な心構え〜「自虐史観」と「歴史修正主義」について

「自虐」は不要ですが、「自省」は必要です。
本来の(文字通りの)真の意味での「修正」なら有意義ですが、「改竄」はいけません。
…私はそう考えます。

○ 昭和史研究の第一人者、故 半藤一利氏の言葉

よく「歴史に学べ」といわれます。たしかに、きちんと読めば、歴史は将来にたいへん大きな教訓を投げかけてくれます。反省の材料を提供してくれるし、欠点もまたしっかりと示してくれます。同じような過ちを繰り返させまいという事が学べるわけです。ただしそれは、私達が「それを正しく、きちんと学べば」、という条件のもとです。その意思が無ければ、歴史はほとんど何も語ってくれません。

※半藤一利氏の名著「昭和史」(※添付写真)より



※因みにこの「昭和史」は、現上皇様の、天皇在任中からの愛読書であり、散髪の最中も時間を惜しんで繰り返し読まれておられた、と宮内庁出入りの理髪師の方が述べておられました。

○NHK 歴史ドキュメンタリー番組「英雄達の選択」コメンテーター、磯田道史氏(歴史家)の言葉…「番組に、視聴者の方から『過去の歴史上の人物が下した決断・選択について、その時その場にいたわけでもない現代の人間がとやかく論評するのは間違っている』という声(ご意見)が寄せられたようですが…歴史を検証し学ぶ事の意義は、成功も失敗も含めて過去の歴史から何を教訓として得るのか、そしてそれを現在〜未来にどの様にいかして(役立てて)いくのか、なのです」

○BS11 歴史ドキュメンタリー番組「偉人・敗北からの教訓」コメンテーター、伊藤潤氏(歴史小説家)
※番組冒頭に流れるナレーションの言葉
•日本の歴史をいろどった偉人達はいかにして敗れていったのか、その裏にはどんな過ちや原因があったのか
•歴史上の偉人達がおかした失敗から私達は何を学ぶのか、敗れし者達から学ぶ人生哲学

磯田道史氏、伊藤潤氏の言葉に、私も同感です。

○ 新右翼団体「一水会」の創設者、故 鈴木邦男氏の言葉

「まず、よその国の人も自分の国を愛しているという事です。日本人だけが愛国心を持っているわけではないのです。三島由紀夫は愛国という言葉は嫌いだ、愛は無制限であり、国境で区切られた愛など愛ではない、と言っています。外国人が母国に抱く愛国心を理解し、その上で日本を愛する。自分の国が全て、日本だけが素晴らしいという考えは、思い上がった自国愛に過ぎません。ただの排外主義です。愛国とは最も遠いものです。
もう一つは、愛は欠点も失敗も認めた上で愛しいと思う心だという事です。日本はアジア諸国に対し、弁解しようのない失敗を犯してきた。そこを認めずに日本は正しかった、悪い事はしていない、失敗を認める事は反日的だと言い募り、良い所ばかりを愛するのは愛国心ではない。心の痛みが伴わない愛国心はフィクションに過ぎない。」
 「元来、日本人は隣国の人々に対してもっと謙虚だった。昔から朝鮮や中国の人々に謙虚に学んで日本文化を形成してきた。
ところが日清、日露戦争に勝ったことで傲慢になった。日本人が誇るべきは元々持っていた謙虚さであって、傲慢さではない。」

※この投稿は、2024/2/19(月)が初回…今回が2回目です。私は声を上げ続けます。