#ロシアのウクライナ侵略に抗議する
#ロシア軍はウクライナから即時撤退を

ロシアのウクライナ侵略について、ネット上には膨大な数量の玉石混交の様々な情報が飛び交っており、それら全てに目を通す事はほぼ不可能に近いです。

そんな中、私が主に目を通しているのは、古いメディアではありますが、新聞です。
一紙だけでは情報が偏る事も有り得るので、私は朝日、産経、赤旗の三紙を、日々読み比べております。

分かり易く言えば、最も右の「産経」、最も左の「赤旗」、主要3大全国紙(読売、朝日、毎日)の一つ「朝日」。これら三誌は、例えば、憲法、安全保障、原発、税制、夫婦別姓…等々について、その論説が悉く異なる事が多いのが実情です。

「新聞、テレビ等の既存のメディアは信用できない」というご意見もありますが、日本のメディアにも問題がある事は確かですが、それでも、少なくとも新聞の論説は決して一色に染まってしまっているわけではありません。異なる複数の論説の中で、何が「より真実に近い」のかは、お一人お一人各人が、熟慮の上で慎重に判断すべき事ではないでしょうか。

因みに、先にあげた新聞三誌の論説が、珍しくほぼ一致する事例も時折あります。こういう場合、100%断言してしまう事は出来ないまでも、かなり高い確率で「これはfake(虚偽、デマ)などではなく、『より真実に近い』見解ではなかろうか」と私は考え(判断し)ております。

今回のロシアのウクライナ侵略を、朝日、産経、赤旗の新聞三誌がどの様に論説しているか…ほぼ一致して、かつ、一貫して、ロシアを厳しく批判しております。

○キーウ近郊ブチャでの住民虐殺について

朝日、産経、赤旗…普段、論説が異なる事が多い新聞三誌が、ロシアのウクライナ侵略〜キーウ近郊(ブチャ)での住民虐殺について、ほぼ一致してロシアを厳しく批判している。何れも「ウクライナによる自作自演」などとは報じていない

•2022/4/5 朝日新聞 天声人語 社説…侵略の惨状 戦争犯罪を非難する 「カチンの森」からプーチン氏は何も学ばなかったのか
•2022/4/5 産経新聞 主張…露軍の市民殺害 プーチンは戦争犯罪人 国際社会からの排除を急げ
•2022/4/5 赤旗新聞 主張…キーウ近郊の惨劇 市民殺害は断じて許されない

•Twitterで見かけた投稿(by「哲夫:反ファシズム」氏)

「ブチャ虐殺」に関して「西側メディアのプロパガンダが~」と決まり文句を言う人がいるが、「情報統制の厳しさと酷さ」を念頭においた上で、「ロシア政府公認メディア」の方が「より真実を語っている」とする根拠が何かあるのか。

•2023/3/12(日)放送 NHK「市民が見たロシア・ウクライナ侵攻 2023年2月」より

ウクライナ・キーウ近郊の町 ブチャに暮らすスヴィトラーナ・ヤコヴェンコさん(44歳、女性、会計士)の証言

「ここ(ブチャ)は一般市民が残酷な扱いを受けた町です。この『ヤブロンスカ通り(※別名 死の通り)』は、1年前、死体で溢れていました。ロシア兵が意味も無く市民を虐殺したのです。
ロシア軍はブチャに入るとまずスーパーマーケット等を略奪し破壊しました。そして『ブチャを全滅させる』と脅しました。その為私達はロシア軍の占領中ずっと穴蔵で生活せざるを得ませんでした。
ブチャから避難の途中、市民や子供達までもロシア兵から銃撃を受けていました。道は弾薬の破片や焼け焦げた車、さらに人間の死体でいっぱいでした。
親しかった隣人もロシア兵に殺されました。この家(隣人)の夫人は小学校の教師をしていて同僚や生徒からも好かれていました。息子はブチャの教会で聖歌隊の歌手として働いていました。
彼らはロシア兵に食事を作るよう命じられ、その後銃殺されました。ウクライナ語を話していたからです。それが美味しい食事に対するロシア式の感謝の表し方のようです」

○ 「ロシアの報道弾圧…ロシアで情報統制を強める法律が成立した。軍事をめぐる報道や発信の内容を当局が虚偽と判断すれば、記者らに最大15年の禁錮刑を科すという」について

三誌とも「新聞やテレビが国家の広報機関に成り下がっていたソ連時代に針を戻すつもりか」等、ほぼ一致してロシアを厳しく批判

○プーチン大統領はウクライナ・ゼレンスキー政権を「ナチス」と言っておりますが…先の新聞三誌は、これについて「根拠不明」と報じています。

•2023/1/29 赤旗新聞…ロシア プーチン大統領は、ウクライナ ゼレンスキー大統領を根拠無く「ロシア系住民を迫害するネオナチ」と決めつける一方、ウクライナ侵攻を長期化させている

•2023/2/18 産経新聞…ロシア プーチン大統領は「ウクライナを『ナチス』から解放する」との虚偽の主張に基づき「特別軍事作戦」と称する違法な侵略行為を始めた

•2023/2/24 朝日新聞…「ウクライナ東部で集団殺害が行われている」とする根拠の無い主張でプーチン大統領が始めた戦争は民間施設への無差別攻撃や虐殺を伴い、市民の犠牲が増え続けている

※2023/2/24放送 NHK ドキュランドへようこそ「マリウポリ包囲日記、私達は諦めない」より…ロシア軍の爆撃で息子を亡くしたマリウポリ市民 クセニア・カヤンさん(翻訳家)の証言(※番組開始から1分50秒〜3分8秒)
「準軍事組織のアゾフ大隊は2014年からずっと町にいます。ロシア側は彼らをナチスと呼びますが、私達ロシア語を話す住民とも、何の軋轢もなく、いわば友達でした。ロシアが言う通りなら、私達を殺そうとしたはずなんですけど。
ロシアのせいで全てが崩れ去りました。ロシアこそファシストです」

いずれにせよ、プーチン氏の言い分の真偽は、ロシア軍がウクライナから撤退の上で停戦が成立した後、第三者国際機関による厳正な検証が必要ではないでしょうか。
プーチン氏が如何なる言い分を述べようとも、ロシアのウクライナ侵略は決して許されない蛮行〜明白な国連憲章違反であり、断じて認められるものではありません。ロシア軍の即時無条件全面撤退が必要不可欠…私はそう考えます。

○「2022/2/24 ロシアがウクライナへ全面侵攻を開始」から1年にあたって、新聞三誌の論説

•2023/2/23 赤旗新聞 主張…他国への侵略は、国連憲章と国際法が定めた「主権と領土保全の尊重」の原則を踏みにじり、世界の平和を危うくする暴挙。ロシアは直ちに侵略をやめ、国連総会決議が求める即時、完全、無条件撤退を実行しなければならない

•2023/2/24 朝日新聞 社説…戦争を終わらせられるのは、戦争を始めたロシアだけだ。侵攻から1年にあたりプーチン大統領に改めて強く求める。侵略をやめ、ウクライナからロシア軍を撤退させよ。数日でウクライナの首都キーウを攻略するという当初の目論見は早々に外れた。ウクライナ人の心には、幾世代も続くであろうロシアへの憎悪が深く刻まれた

•2023/2/24 産経新聞 主張…非道な侵略を止めないロシア。冷戦終結後の世界の秩序を破壊し、国際法を踏みにじって恥じない。最大限の非難に値する。ロシア軍は全占領地から即時無条件で撤退すべき

○2024/3/13 赤旗新聞より
ロシアの行為は主権国家に対する侵略であり、あからさまに国連憲章を踏み破る暴挙です。国連総会はこれまで4度にわたって、ロシアの国連憲章違反を非難する決議を140カ国以上の賛成で採択し、ロシア軍の「即時、完全かつ無条件」の撤退を要求してきました。
国連憲章に沿って、全ての国は武力による威嚇又は武力の行使は慎まなければなりません。「国連憲章を守れ」の一点での国際的団結を実現し、ロシアの蛮行を包囲する事こそ、戦争を終わらせる道である事を強調したいと思います

…赤旗新聞のこの論説に、私も同感です

○ 私は、ロシアのウクライナ侵略を批判する投稿をしておりますが…それについてH.T.様が送って下さったご意見(コメント)を紹介させて頂きます。私も同感です。
戦争の最中の立ち位置はシンプルです。侵略国を糾弾し、被侵略国の側に立つことです。原因のない戦争はありませんが、侵略した側の責任が重い。被侵略国側に問題があったとしても免罪されるものではない。情状酌量する事情があっても殺人が許されないのと同じ。
戦争に至った原因は戦後処理で解決するもので、戦争の最中は侵略を止めさせることが課題。

○ロシア反体制派指導者 アレクセイ・ナワリヌイ氏…2020年8月、毒殺未遂事件に遭う。ロシア治安機関が関与した疑いが濃厚。ドイツで治療を受けた後、それでもロシアへ帰国を敢行、空港到着直後に拘束。2024/2/16、ロシア北極圏の刑務所で死亡、享年47歳。直接の死因は不明だが、過酷な環境で自由を奪われていた事を考えれば、プーチン政権が引き起こした悲劇である事に間違いはない。

ナワリヌイ氏が生前、遺した言葉
•「恐れれば政権の思うつぼだ、恐れるな」
•ロシアのウクライナ侵略について「狂った人物が始めた愚かな戦争だ」とプーチン氏を厳しく非難

国連安全保障理事会の常任理事国が、核の威嚇をちらつかせ、国連憲章を無視して隣国を侵略する、という蛮行。ロシアの論理がまかり通れば、民主主義の価値観の敗北になる

ロシアのウクライナ侵略…この戦争の最終結末がどのようなものになるのか、現時点で明言、断言してしまう事は出来ませんが…しかし、この戦争は、国際法で許されないロシアによる一方的な侵略戦争である事を忘れてはならない…私はそう考えます。

※添付写真1…在りし日のナワリヌイ氏



添付写真2…ウクライナ支援(ウクライナ国旗🇺🇦を模した)マスク



添付写真3〜8…ロシア・ウクライナ 関連書籍 ※既に読み終えた本もあれば、これから読む予定の本もあります。これについて、私はこれからも、可能な限り少しでも深く勉強していこうと思っています。













※この投稿は、2023/2/27(月)が初回…今回が7回目です。私は声を上げ続けます。