2023/1/11、新右翼団体「一水会」の創設者、鈴木邦男氏が死去、79歳だった。

鈴木邦男氏…ユニークな方だと、以前から注目していたが、右とか左とか、そんな一言だけで片付ける事は出来ない、とても奥の深い方であり、本当に惜しい方を亡くした。心よりご冥福をお祈り致します。合掌🙏

以下、鈴木邦男氏、及び、「一水会」の言葉を紹介させて頂きます。

「『あいつが悪い。だから倒せ』と単純化した方が運動目標としては優れています。右翼の街宣車に書かれたスローガンがそうでしょ。だけど政治が街宣車と同じレベルじゃ困ります」

「不自由な自主憲法より、自由な押し付け憲法」

「まず、よその国の人も自分の国を愛しているという事です。日本人だけが愛国心を持っているわけではないのです。三島由紀夫は愛国という言葉は嫌いだ、愛は無制限であり、国境で区切られた愛など愛ではない、と言っています。外国人が母国に抱く愛国心を理解し、その上で日本を愛する。自分の国が全て、日本だけが素晴らしいという考えは、思い上がった自国愛に過ぎません。ただの排外主義です。愛国とは最も遠いものです。
もう一つは、愛は欠点も失敗も認めた上で愛しいと思う心だという事です。日本はアジア諸国に対し、弁解しようのない失敗を犯してきた。そこを認めずに日本は正しかった、悪い事はしていない、失敗を認める事は反日的だと言い募り、良い所ばかりを愛するのは愛国心ではない。心の痛みが伴わない愛国心はフィクションに過ぎない。
大局的に国益を考え、中国や韓国をやっつけろと騒ぐ世論を抑えるのが政治家の役割です。国民と一緒になって騒いでどうするんですか。非国民、国賊と呼ばれても、冷静に対処する覚悟が無ければ、真の愛国者とは言えません。国民生活を豊かにできない自らの無能を隠すために愛国を利用する卑怯者です。」

 「元来、日本人は隣国の人々に対してもっと謙虚だった。昔から朝鮮や中国の人々に謙虚に学んで日本文化を形成してきた。
ところが日清、日露戦争に勝ったことで傲慢になった。日本人が誇るべきは元々持っていた謙虚さであって、傲慢さではない。」

「人は右翼というけれど、
中国人と朝鮮人をやっつけろというのが右翼なら、
日本人が一番エライというのが右翼なら、
核武装せよというのが右翼なら、
そして『愛国』を強制するのが右翼なら、
私、右翼ではありません」

「日本の負を指摘して、正す提起まで『反日的だ』とする風潮は、愛日、憂日ではない。人間だって改めなければ成長がなく、短所を放置していれば人が離れる。屈折していなければ、いい加減欠点を是正するだろう。正しく国も同じだ。その部分を指摘されることを、反日に集約してしまうのは真の愛国でない。」

※添付写真…2020年公開、鈴木邦男氏のドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ」





※この投稿は2023/1/29(日)が初回…今回が5回目です。