#日本学術会議会員候補の任命拒否の理由を明らかにして下さい

○Twitterで見かけた投稿
関口宏 学術会議の行革検証に「待って下さい。任命拒否の問題を片付けてからにして下さい」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能

○日本学術会議の任命拒否問題、菅政権は、なぜ6名を任命しなかったのか、を問われているのに、そもそも学術会議ってどうなの、問題があるんじゃないの、と言う議論に移行させたがる。マンションへの入居を拒否された理由を問うているのに、そもそもこの家賃は適正だろうか、みたいな話になっている。話が違う。別の要素を持ち込み、そっちの要素にずらしていく技はまさしく安倍前政権からの「継承」である
(2020/10/20 赤旗新聞より)

「任命拒否問題」を解決した上で、日本学術会議の「あり方」についてのを議論をすべきではないでしょうか。論点のすり替えはやめて頂きたいものです。

菅義偉氏は、6名の方々の任命を拒否した理由を「総合的、俯瞰(フカン)的…」という、何の事かさっぱりわからない意味不明の一言で済ませてしまうつもりなのでしょうか。

○「日本学術会議の『あり方』」の議論は、本来なら「任命拒否」問題を片付けてからすべきですが…「あり方」についての議論に際しては、どうかくれぐれもfake(嘘、デマ)はおやめ下さい。fact(事実)に基づいて行なって頂きたいものです。

•自民党 甘利明氏が「中国の軍事研究につながる『千人計画』に日本学術会議が積極的に協力している」という嘘を流していたが…その後「間接的に協力しているように映ります」とこっそり修正↓
大西隆 日本学術会議元会長は「全く関わりが無い。悪質なデマが流されている」と反論

•「日本学術会議OBは、日本学士院会員になり、死ぬまで250万円の年金が貰える」→fake(嘘)
「日本学術会議OBが学士院会員になる、というルールは無い」→fact(事実)

•学術会議に「税金が投入されているのは日本だけ」→fake(嘘)
全米科学アカデミーは約210億円(うち8割が公費)、英国王立協会は約97億円(うち7割弱が公費)→fact(事実)

○日本学術会議、1949年設立、独立性保ち政府に勧告できる組織、国費で運営、毎年10億円の予算
〇約50人いる常勤職員の人件費約4億4千万円 ※会員210人と連携会員約2千人には給料は無い
〇総会や委員会等に出席した場合に日当、交通費、宿泊費が支払われる
•日当:計約1億7千万円 ※日当は会員と連携会員が19,600円、副会長が26,400円、会長が28,800円
•旅費(交通費と宿泊費):計約1億4千万円 ※会議が増えると日当や旅費がかさみ、年度末までに予算が底をつく事もある。
※2011~2017年に会長を務めた大西隆 東大名誉教授は「会議に出席しても日当を辞退してもらっていた。交通費の節約の為、テレワークによる会議も推奨していた」と話す
(2020/10/29 朝日新聞より)

※岸田首相は2021年自民党総裁選で「今の日本は民主主義の危機だ」と言っていましたが…その危機を打開する為には、「日本学術会議任命拒否問題の解決」が必要不可欠である、と私は考えます。
「学術会議不要」論等、その「あり方」を論ずる方へ…「あり方」を論ずる前に、先ず「任命拒否問題」を片付けてからにすべきではないでしょうか。
「任命するか否かは内閣の専権事項」と論ずる方へ…これは「内閣の専権事項」の一言で済ませる事が出来る様な単純な問題ではない、と私は考えます。

もし、日本学術会議任命拒否問題の事を忘れかけている方がおられる様でしたら、これを機に、どの様な問題であったのか、もう一度思い起こして頂ければ幸いです。

※添付写真…「日本学術会議任命拒否問題」関連書籍



※この投稿は2020/10/12(月)が初回…今回が19回目です。私はこれからも声を上げ続けます。