#ロシアのウクライナ侵略に抗議する
#ロシア軍はウクライナから即時撤退を

ロシアのウクライナ侵略…ロシアが攻撃を止める気配は無く、ウクライナも徹底抗戦の構えを崩していない。今の状況をどう分析し、今後の行方をどう見るか

•筑波大 東野篤子教授 国際関係論

今回の戦争で、ウクライナとロシアにとっての出口は全く異なる。
ウクライナも戦闘を続けたい訳では無いが、ロシア軍を領土から完全に追い出さない限り、いつかまた領土を奪われる恐れがあるから戦い続けている。
一方のロシアは、ウクライナ全土を支配する野望も捨てていないだろう。「併合」を宣言したウクライナ南部東部の4州は、実際の支配下にない地域も含めて「法的にロシア領」との主張を覆さないだろう。
この二つの立場に折り合う点は無い。ウクライナが力尽き、欧米諸国の支援が途絶えれば、自分達の意思と関係無く外から出口を提示されるかもしれない。また、「降伏」という形で一部の占領を受け入れて終わるかもしれない。
だがそれが、21世紀に起きた軍事侵攻の帰結であってはならない。軍事侵攻で得をする国があれば、武力による現状変更のハードルは世界中で下がる。中小諸国が大国の横暴に従属せざるを得ない様な国際秩序を黙認してはならない。…

•東大大学院 遠藤乾教授(国際政治)

この1世紀、戦争違法化や戦争犯罪の抑制等、様々な規範や制度が蓄積された中で、ロシアのプーチン大統領は力しか信じないシニシズム(冷笑主義)の世界にいる。…
この戦争の終結は、当面は難しい。ウクライナの失地回復への決意は固い。ロシアは併合した4州を憲法上割譲しえず、プーチン氏は敗北を受け入れない。妥協は至難だ。
ただ、出口は無ければ困る。簡単ではないが、一つは(ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した)2022/2/24の前の状態に戻して停戦する事。2014年に一方的に併合されたクリミア半島や、ドンバスの一部には時間をかける。
決して2014年以降の侵略を許すわけでもないし、諦めるわけでもない。ひとまず「休戦」に行き着く為だ。その先は、徹底した国際的な監視のもとで住民投票を行う。…毎日数百人単位で犠牲が積み上がっている事を考えると、どこかの段階で止血が必要だ。…

(2023/2/25 朝日新聞より)

「…敗北すればウクライナ国家が無くなる、ウクライナ人のアイデンティティーが無くなる。ウクライナの人々はこの事が分かっているから即時停戦には反対している。即時停戦してもロシアは侵略意図を捨てないし、ロシアの侵略犯罪、戦争犯罪や人道に対する罪が罰せられる事も無い。賠償金も得られない。ロシアは反省する事無く力を蓄え、再び侵略するだろう。
ウクライナ人にとって、それは『偽りの平和』であり、苦しみの先送りに過ぎない。ウクライナ人が目指しているのは…勝利した上できちんと安全が保証され、犯罪が裁かれて賠償金も得られるといった事だ。…」

「日本はウクライナにもロシアにも肩入れせず、中立を保つべきだとする意見もありますが、現在の侵略戦争という明らかな国際法違反や戦争犯罪に中立に向き合ってしまったら、今後も悪い事を悪いと言えなくなってしまうのではないでしょうか。ルールに違反し、明確に悪い事だと判明している場合には、毅然とした態度を取るのが法の秩序を守るという事です。」

以上、平野高志氏、2014〜2018年 在ウクライナ日本大使館専門調査員、2018年からウクライナ国営ウクルインフォルム通信日本語版編集者、キーウ在住。

(2023/2/17 産経新聞、2023/8/26 朝日新聞より)

※ 「ウクライナは、ロシア軍を撤退させるまで戦えってこと?何人死のうが?」というコメントを送ってきた方がおりますが…
今、ウクライナはロシアの侵略に対して、必死に抗戦しております。
ウクライナの主権を守る為戦うのか?、それともそれを諦めて、ロシアに降伏するのか?、それを決めるのはウクライナの人々です。他国が指図する事ではない…私はそう考えます。

※「ロシアのウクライナ侵略」について「米国がウクライナへの支援を止めればこの戦争はすぐ終わります。悪の枢軸は米国という認識出来ないようでは平和を語ることなかれですね!」というご意見(コメント)を送ってきた方がおりますが…
2023/2/23 国連総会緊急特別会合でのアイスランド代表の発言…「この戦争の解決策は単純だ。ロシアが戦争をやめて軍を全て撤退させれば良い。国連憲章の擁護は、戦争の恐怖を経験して国際法を定めた過去の世代と今後の未来の世代に対する我々の集団的な責務だ」

○ロシア反体制派指導者 アレクセイ・ナワリヌイ氏…2020年8月、毒殺未遂事件に遭う。ロシア治安機関が関与した疑いが濃厚。ドイツで治療を受けた後、それでもロシアへ帰国を敢行、空港到着直後に拘束。2024/2/16、ロシア北極圏の刑務所で死亡、享年47歳。直接の死因は不明だが、過酷な環境で自由を奪われていた事を考えれば、プーチン政権が引き起こした悲劇である事に間違いはない。

ナワリヌイ氏が生前、遺した言葉
•「恐れれば政権の思うつぼだ、恐れるな」
•ロシアのウクライナ侵略について「狂った人物が始めた愚かな戦争だ」とプーチン氏を厳しく非難

国連安全保障理事会の常任理事国が、核の威嚇をちらつかせ、国連憲章を無視して隣国を侵略する、という蛮行。ロシアの論理がまかり通れば、民主主義の価値観の敗北になる

ロシアのウクライナ侵略…この戦争の最終結末がどのようなものになるのか、現時点で明言、断言してしまう事は出来ませんが…しかし、この戦争は、国際法で許されないロシアによる一方的な侵略戦争である事を忘れてはならない…私はそう考えます。

※添付写真1…在りし日のナワリヌイ氏



※添付写真2…ウクライナ支援(ウクライナ国旗🇺🇦を模した)マスク



※添付写真3〜7…ロシア・ウクライナ 関連書籍 ※既に読み終えた本もあれば、これから読む予定の本もあります。これについて、私はこれからも、可能な限り少しでも深く勉強していこうと思っています。











※この投稿は2023/3/6(月)が初回…今回が6回目です。私はこれからも声を上げ続けます。