#日本学術会議会員候補の任命拒否の理由を明らかにして下さい

岸田首相は2021年自民党総裁選で「今の日本は民主主義の危機だ」と言っていましたが…その危機を打開する為には、「日本学術会議任命拒否問題の解決」が必要不可欠である、と私は考えます。

「学術会議不要」論等、その「あり方」を論ずる方へ…「あり方」を論ずる前に、先ず「任命拒否問題」を片付けてからにすべきではないでしょうか。

「任命するか否かは内閣の専権事項」と論ずる方へ…これは「内閣の専権事項」の一言で済ませる事が出来る様な単純な問題ではない、と私は考えます。

菅前政権は、推薦された105人の方々の中から6人だけ任命を拒みましたが、その理由を説明すべきです。拒んだ理由が説明出来ずに、ただ「適切に対応した」の一言で済ませるのは良くないです。

もし、日本学術会議任命拒否問題の事を忘れかけている方がおられる様でしたら、これを機に、どの様な問題であったのか、もう一度思い起こして頂ければ幸いです。

○日本学術会議法第7条で、日本学術会議の会員は「『推薦に基づいて』内閣総理大臣が任命する」とされていますが…
日本学術会議会員の任命に関し中曽根康弘首相は国会で「政府が行うのは形式的任命にすぎません」と答弁し(1983年5月12日参院文教委員会)、丹羽兵助総理府総務長官も「学会の方から推薦をしていただいた者は拒否はしない、そのとおりの形だけの任命をしていく」と答弁している(同年11月24日同委員会)。

○1949(昭和24)年に産声をあげた日本学術会議。当時の吉田茂首相は設立の祝詞でこう述べております。
「国の機関ではありますが、その使命達成の為には、時々の政治的便宜の為の制肘(セイチュウ、※自由な行動を妨げる事)を受ける事の無いよう、高度の自主性が与えられておる」
なのにあえて6人の方の任命を拒むのであれば尚の事、その理由を説明すべきです。

○Twitterで見かけた投稿…日本学術会議会員任命拒否問題について、自民党 船田元(フナダハジメ)氏(衆院議員)も菅政権を批判

自民党の船田元衆院議員は10月5日配信のメールマガジンで「1983年に公選制から任命制に変更した際私も衆院文教委員として審議に携った」「(政府は当時)『推薦者は拒否しない形だけの推薦制』『形式的な任命制』と口をそろえていた」として、今回の任命拒否は明らかな法律解釈の変更だと批判している。

船田元氏はさらに「解釈の『変更』を事前に与党や国会に周知すべきだが、何も知らせず、結果として闇討ちのような形になってしまったのは残念」「政府の方針に反対するとこういう事になると、抑止効果を狙ったものとしか思えない」と、菅政権を批判している。
菅前政権は、日本学術会議が「優れた研究・業績がある」として推薦した105人の内6人の任命を拒んだが…
菅義偉様、6名の方々が、何故任命されなかったのか、その理由を皆がわかるよう具体的に、丁寧に、明確にお答え下さい。
「前例踏襲を見直す」…そう言えば何でも通用するとお思いなのでしょうか。「総合的、俯瞰(フカン)的…」「個別の人事へのコメントは控える」
…これでは回答になっておりません。

○Twitterで見かけた投稿(格闘家・高田延彦氏)

日本学術会議人選…承認しない6名について、ひとりひとりの承認しない理由を丁寧に説明しないといかんだろ。雑なんだよな。

○俳優・豊原功補氏の言葉

「一般的日常的には分かりづらいけど、重大なと捉えられる人事介入の問題が、今度は学術会議という強く独立性が重視される機関で起きているようです。今やこの様な内容はすぐに周知され、疑問や抗議、撤回の声が瞬く間に広がります。理由の説明も無く、では、誰だってオカシイよとなります。」
菅義偉氏は、6名の方々の任命を拒否した理由を「総合的、俯瞰(フカン)的…」という、何の事かさっぱりわからない意味不明の一言で済ませてしまうつもりなのでしょうか。

※添付写真…「日本学術会議任命拒否問題」関連書籍



※この投稿は2020/10/5(月)が初回…今回が19回目です。私はこれからも声を上げ続けます。