1970年以降で最高値を更新 

 

4月19日、金の先物価格が1トロイオンス当たり2413.8ドルで引けた。

1970年代以降の最高値を更新したのは、中国とインドの個人および中央銀行が買い増したからとみられる。

 

 

金の価値が上昇の背景 

 

金に投資する投資家の中でも、中国とインドの需要増加は顕著だ。00年代以降、両国は工業化による経済成長の影響で、豊かになった一部の人が宝飾品として金を購入した。そして近年は、中国やインドの中央銀行がインフレなどのリスク回避のため金の購入を増やしている。

ロシアやトルコなど他の新興国でも中央銀行などが金の保有を増やした。

 

主要先進国でも、地政学、政治、経済(特にインフレリスク)の観点から、金への投資の重要性が増していると考える個人や機関投資家が増えている。

ある意味、世界的にドルから金へのシフトが起きているともいえる。

 

 

 

中国とインドの金需要は高 

 

・伝統的に、中国とインドでは宝飾用に金を使うことが多い。経済成長に伴う富の増加や、社会的な地位を誇示するために、個人による金への購買意欲が盛り上がっている。

・ウクライナ紛争が勃発すると、米国をはじめとする主要先進国はロシアに経済・金融制裁を発動した。中国やインドは、ドルに依存した経済運営のリスクをより強く認識したことだろう。それも、ドルから金へのシフトにつながった。

 

 

 

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