「ツイッターノミクス」を読了。


例によって読むのが遅い私だが、中々楽しんで読み終えた。


前にも書いたと思うが、決して特に驚くべき内容が書いてある訳ではない。しかし、やはりアメリカはここまで行っているのか、という思いと、今後日本でも起きる可能性のある動きを色々と考えさせられる内容だ。


中心となるテーマは、ネットコミュニティをいかにビジネスに取り入れてゆくのか、あるいは、それらをどうやって上手くマッチングさせてゆくのか、ということで、「ウッフィーを増やす」行為を行うことが、ビジネスでの成功の鍵だという。


同書著者のタラ・ハントが提唱するウッフィーを増やす5原則をもう一度引用しておくと、


1. 大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める。
2. コミュニティの一員になり、顧客と信頼関係を築く。
3. わくわくするような体験を創造し、注目をあつめる。
4. 無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない。
5. 高い目標を見つける。


いずれもコミュニティをビジネスで活用しようとしまいと重要なことだともいえるが、特に何か価値のあるサービスやコンテンツをネット上に展開する際に、ごく当たり前に重要見えるのは、3の「わくわくするような体験を創造し、注目をあつめる。」という原則かもしれない。


ただ、この原則が今までの似た表現の原則や目標、宣言などと異なる意味を持つのは、この5原則の他の項目と組み合わせた時である。


「わくわくするような体験」は優れた「ユーザーエクスペリエンス」の事だから、今までにもweb2.0的な方向としても重要性が指摘されている。ミソは「注目をあつめる」のが先に来ているのではなくて、わくわくする体験のあとに来ることだ。本当にわくわくする体験は、ネットコミュニティでは自己的に自然に広がり、やがて注目を集めるようになる。けっして、「大声でわめいて」注目を集めるのではない。


あと、企業として、あるいは経営者として、ある意味一番チャレンジングなのは、4の「無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない。」かもしれない。言い訳に聞こえるかもしれないが、私自身がそうしたいと考えても、色々な状況や周囲が許してくれない場合が大いに考えられる。


コミュニティ・マーケティングで成功を目指すということは、そういったことが出来る環境や体制を整え、そういった覚悟をするということなのかもしれない。これはたやすいことではない。簡単ではないからこそやる意味はあると思うし、実に色々と考えさせられる。


ツイッターノミクス TwitterNomics/タラ・ハント 津田 大介(解説)
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