ある意味、前回エントリの続きです。

前回考えたWeb2.0も含め、個人の重要性が増してきているというのが、現在の世の中の大きな潮流であることは間違いないようだ。(かの会社の社長も昨秋のカンファレンスでキーワードとしてパーソナル化を主張されている。)

個人重視に向かう商品、サービスの中で、インターネットが果たす役割は非常に大きい。個人が参加するブログやSNSなどの所謂CGMはネット利用の個人化だし、今まで手に入りにくかったモノがネット経由で手に入ることがロングテールだし、オークションもネットならでは実現している。データベースの活用もユーザーに個人的な個別のサービスを提供することが目的の一つだろうし、何よりも満足のいくユーザーエクスペリエンスを提供するということは個人に向かったサービスの流れを直接示している。

この個人の時代、パーソナル化の時代ということは色々な方面で言われていて、ずいぶん前に読んだ「成功ルールが変わる!—「カラオケ資本主義」を越えて 」 ヨーナス リッデルストラレ (著)、シェル・A. ノードストレム (著)、中山 ゆーじん (翻訳) が主張するメインテーマも個人主義である。

この本の原題は「KARAOKE CAPITALISM」で、これを直訳すると「カラオケ資本主義」となる。ここでカラオケというメタファが使われているのは、カラオケでは個人それぞれが主役となって、自分の好きな歌を選んで歌っているところを見て、今後のビジネスがそういった個人主義に向かっていることを説いているのだ。

そう言った意味で、フォネックスが参画した「JOYSOUND Wii」のプロジェクトがカラオケだったことは、偶然にしても面白い。
今までの家庭用カラオケは基本的にパッケージ化されていて、選べる曲は固定していて限定的になってしまう。特に日本のカラオケファンはカラオケボックスで常に最新曲を次々に歌いこなして行く。それにカラオケは一般に広く親しまれているエンタメで、歌いたい曲も個人それぞれで非常に幅広い。とても固定した少ない数の曲数では本当のカラオケとは言えないのだ。

そこで登場したのが、私たちが提案したサーバー配信型の通信カラオケをWiiで実現してしまう方法だった(と、ちょっと自慢)。

「カラオケ資本主義」が今の世の中の呼び名にはなっていないようだが、どうやら思っていた以上に時代の流れに見事にハマったモノだったのかもしれない。