小学校の頃の駄菓子屋の話。


僕の街には

2大巨頭と呼ばれた駄菓子屋があった。


その偉大なる1つは

キムラヤ


もう1つは

ワダヤマ


キムラヤは歴史も古く、おばちゃんも純白の割ぽう着。

まさにトラディショナル・オールド・ファッション駄菓子屋だ。


片やワダヤマはなんとおばちゃんが洋服!!!そして

チェリオやゲーム機を導入したニュージェネレーション駄菓子屋だ。


このような対極の駄菓子屋だが、2人に共通するのは人当たりの良さ

そして、 「はい、おつり5百万円!」


これである!

さらにキレがいい時は「5百万両!」の時もある。


子供達はキムラヤ派、ワダヤマ派なる派閥を作り、

通を気取った者はお互いのハシゴをする者まで現れた!


僕は通ぶっていたが、キムラヤのおばちゃんが

「ひでちゃん、ひでちゃん」

と呼んでくれたせいもあって、キムラヤが好きだった。




そして20年近くがたった。



今は2軒とも営業していない。


実家に帰るたび、なんとなくその道を通るとさびしい。