読売ジャイアンツの選手寮には、
現NYの松井秀喜選手の部屋がそのまま残されている。
何故かというと、その理由は「畳」である。
彼は部屋の中でとにかくバットを振り続け、
何年も何年も振り続けた結果、
畳がおそろしくめくりあがり、繊維はボロボロ。
彼は試合が終わっても、すぐには帰らず
他の選手が飲みに街に繰り出している頃、
ひたすら素振りをし、部屋に帰っても夜中の1時までは
とにかく振り続けたらしい。
部屋は現在もそのままの状態で、
寮長が毎年新人が入ってくると必ず
その部屋を彼らに見せるらしい。
今でも彼は素振りこそバッティングの基本という
哲学で、日本では体を大きくするために
ウェイトトレーニングには頼らず、素振りによって
野球向きの体に作り上げていった。
僕はこの話を知ったのは、結構昔で、確かに感動し
改めて尊敬したのだが、声に関しても共通すると
当時思った。
日本人はもともと力強い声を出すという文化はなかった。
白人黒人はすでに大昔からのDNAを引き継いでいる。
彼らに並ぶためには、基本の声を作り上げる訓練が
必要であり、
何かの歌を歌いながら鍛えていくのは基本の声を
獲得できた者のみ有効な方法だと思った。
声のみを鍛える時間は実はものすごく重要であり、
地味な作業だが、確実に実を結ぶので
歌を志す人全てにやってほしいと思った。