高校生のとき、夏の甲子園大会の 「伝説の5打席連続敬遠」 を観ました。相手チームの監督の指示なのは分かりきったことですが、彼は相手投手を睨むことも無く、黙って1塁に向かって走り出しました。
5打席目もそれは変わらなかった。
凄い精神力だ!と、
とにかく度肝を抜かれて、食い入るように画面に釘付けになったのを今でもはっきり覚えています。
その時でしょうか、人を見て「美しい・・・」と感じたのは。
美しさというものをその時初めて認識した瞬間だったと思います。
試合に負け、インタビューでも恨みつらみは一切言いませんでした。しかし、目には大粒の涙がたまって、それがどんどん流れてくるではありませんか!
もらい泣きです。
その日以来、とにかく彼の全てに注目してきました。
彼のような男になりたい!そう思い、自分なりにがんばろうと思ったのです。
彼は大好きな阪神タイガースに入れないものの、巨人に入り長島茂雄につきっきりで指導を受けます。
監督室で試合前に必ずスイングを見てもらいました。9年間毎日です。
これは松井だけに許された特権でした。
清原も高橋もコーチですらも誰も入れない監督室でバットを振り続けることを許されたのです。
そしてプロに入ってから10年が経ちました。
シーズン終了後、あの 「衝撃の記者会見」 です。
「メジャーに行く!裏切り者と言われようが、勝負がしたい!」
もうボロ泣きもいいところです。これほど美しい男はそうはいない!とにかく涙が止まらなかった。
思いました。
彼を超えたい・・・