語学学校で知り合ったスロバキア人は、母国を捨てイギリスにやってきたそうだ。
彼より先に彼の恋人が既に来て生活基盤を整えたらしい。

授業の後、必ず彼とパブに寄って1杯やるのがいつものパターンだった。その後練習に行くのだから喉にはものすごく悪いけど。


彼にとったら飲まずにはいられないらしい。

その彼女は、夜中ストリップのようなことをしてお金を稼いでるらしく、いいお金なものだから彼としても強く言えず、その上生活リズムも完全にすれ違いで、会話もままならないらしい。

酒を飲んで少しでも楽になりたいらしい。

彼は白人だが、やはりイギリスでは「ガイジン」である。
よっぽどのキャリアがなければいい仕事には就けない。
でも、スロバキアには戻りたくないらしい。


 切ないなあと本当に思った。 


僕はそりゃあロンドンでデビューできればいいとは思っていたけど、別にそれほど固執してなかったので、いつでも日本に戻れると考えていた。


世の中にはいろいろな境遇の人がいる。日本人として生まれたことは幸せかもしれない。生まれる時に、国や親は選べない。だからそういった環境、境遇はどうであれ今日を、自分の人生を精一杯生きるしかないだろうと思う。