大学初めてのライヴは、さびしい思い出だった。ちょうど10年位前で、ヴォイストレの成果も見られない中、準備不足で始まった。

 それは大学祭だった。まだ1年だったので、都合の悪い時間に割り振られるのはしようがなかったけど、まさか誰もいなかったなんて・・・いや正確に言うと2人・・・PAだった。


 前日までメンバーと「MCどうしよう?」とか「緊張するなあ」とか言ってたのに自分が全て否定された感じがあった。数少ない友人達は出店を出していたから来れないのは知っていたけど・・・  

 この時は、緊張はどこかへ行ってただ体が熱くなって、血が逆流しそうな状態だった。恥ずかしさとか怒りとかはなく、何も考えられなくてただただ熱くなったのを今でもはっきり覚えている。

 演奏はあっという間に終わった。  


 普通、ライブが終わるとホッとしたり満足感でいっぱいになり、しばらく練習はいいやっていう気持ちになるのだが、次の日からさらに必死の形相で、トレーニングに向かう僕がいた。