絶対にあんな親にはなりたくない

 

【評価】 3.5 ★★★☆

【日付】 2021年2月6日(土)
【監督】 渡部亮平
【出演】 土屋太鳳(福浦(泉澤)小春)、田中圭(泉澤大悟)、COCO(泉澤ヒカリ)、山田杏奈(福浦千夏)、ティーチャ、安藤輪子、金澤美穂、中村靖日、正名僕蔵(亀岡)、銀粉蝶(泉澤美智代)、石橋凌(福浦正秋)
 
児童相談所で働き、平凡な毎日を送っていた小春(土屋太鳳)。だが、祖父が倒れて車で病院に向かうも事故に遭遇し、父親が飲酒運転で連行されてしまう。さらに、自転車屋を営んでいた自宅は火事になって廃業になった上に、恋人が自分の同僚と浮気している現場を目にしてしまう。全てを失って打ちひしがれる中、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中圭)と出会う。8歳になる彼の娘ヒカリと打ち解け、彼からプロポーズされた小春は結婚し、一気に幸せの頂点に立つ。(シネマトゥデイ)

 

 

よく知らない作品でした。

土屋太鳳は嫌いじゃないが、田中圭とツートップ主演では、ちょっと弱いかなぁ。

それでも今週末はめぼしい作品がないので観てきた。

10歳の時に突然、母親が家を出ってしまったことをトラウマに、『絶対にあんな親にはなりたくない』を信念に生きてきた小春の物語だ。

なので、キーポイントとして何度も出てくる母の家出は、ちょっと動機がしりたかったなぁ。

 

序盤でしっかりと信念を描けているので、後半の皮肉がとてもキレ味を持つ。

その前に前半の幸せの絶頂までの物語もコミカルで面白い。

コミカル?

これって、あえてミュージカルみたいな臭い演出をしてるよね。

そう、タイトルや、友人の『シンデレラの話』のフラグのように、これはおとぎ話なわけだ。

たまたま命を救った男性が、完璧な白馬の王子さま・・・って。

 

プロポーズ、結婚、あの海辺の公園でのダンスなんて、笑ってまったわ。

上げて、上げて、上げて・・・

上げてこそ、その後のジェットコースターがよりスリリングになるってわけだ。

ある意味、こうなることは読めていた。

読めた上で、いかに落とすかということなのだろう。

 

そういう点では、十分にスリルを味わえた。怖かった。

あっちはそうだろうと思ったけど、まさかあっちまであんなにキモい、いや怖いとは思わなかったわ。

むしろ一番怖いんじゃね!?

最後まで本心や正体が分からなかった。

本命は、期待どおりにやっとキタね~~だったが、そこまで邪悪な感じはなかったかな。

 

むしろ、ダークサイドに落ちてしまった、小春の方が先導してるし。

小春がダークサイドに落ちるのも理解できなくもない。

あれは、洗脳だわ。

しかも、継母であの子供はキツすぎる。

そして、さらに世間の目が一番怖いというお約束付き。

え?でも、あの幼女の真相は、結局どっちだったのかな??

 

はっきりしない部分もいくつかありながら、狂気をまとってどんどん走っていく。

まぁ、ツッコミどころもあるが、最後のあれにしても、逆側のおとぎ話ってことだよな。

絵に描いたようなアンハッピーエンドの。

いつも清純派の役が多いので、こういう狂気めいた役の土屋太鳳は新鮮だった。

まぁ、田中圭はそこそこだ。いっぱいチューしてたな。

おやおや、こっちにもスズキスイフトの山田杏奈が出てるじゃん!

本日2本目の登場だ。旬なのか??