ニューヨークは何でもアリだ

 

【評価】 4.0 ★★★★

【日付】 2020年7月4日(土)
【監督】 ウディ・アレン
【出演】 ティモシー・シャラメ(ギャツビー)、エル・ファニング(アシュレー)、セレーナ・ゴメス(チャン)、ジュード・ロウ(テッド・ダヴィドフ)、ディエゴ・ルナ(フランシスコ・ヴェガ)、リーヴ・シュレイバー(ローランド・ポラード)、アナリー・アシュフォード(リリー)、レベッカ・ホール(コニー)、チェリー・ジョーンズ(ギャツビーの母)、ウィル・ロジャース(ハンター)、ケリー・ロールバッハ(テリー)
 
学校の課題として著名な映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)のインタビューをマンハッタンですることになった大学生のアシュレー(エル・ファニング)。彼女と恋人のギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、それを機に週末をマンハッタンで楽しむことに。ニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切るが、ポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセルするなど、次々と予想もしていなかった出来事が起きる。(シネマトゥデイ)

 

 

ウディ・アレン監督の最新作なので、すごく観たいと思ってた。

と言っても、彼の作品が何でもかんでも好きなわけじゃない。

半分くらいは、あれ?今回はイマイチじゃ?なんてこともある。

まぁ、球数打つからね~。年1くらいで公開するよね?

そして、「ミッドナイト・イン・パリ」とか、世界の都市を舞台にしたラブストーリーが多いのも好きだ。

 

そして、今回は『イン・ニューヨーク』だ。

 

まず、この舞台設定だけでも個人的に楽しすぎた♪

今年の2月にニューヨークに行ったので、まだ記憶に新しい。

その時はずっと天候に恵まれまくったが、なるほどね、ニューヨークは曇天か雨が似合うのかもしれない。そして、排ガスと喧噪と・・・

序盤から、そんなニューヨークで生まれ育ったギャッツビーと、田舎の資産家の娘のアシュレーのギャップが気になった。

 

最初から最後まで、そんな2人の違いを少しずつ気づかせるラブストーリーだ。

どっちも変わってる。

いや、変わってるように見えるのは、2人の根っこの性質の違いがお互いにそう見せてるのかも。

だから、どっちも憎めない。

アシュレーは天真爛漫でとてもいい子だ。

確かに笑顔の破壊力がすごい。

 

演じるのはエル・ファニングなのだが、ずっとかなりのミニスカートだし、終盤の脱ぎっぷりもいい。

意外と下半身はむっちり系だよね?

惚れるほどに、ああいう子の彼氏は大変かもだ。

心配でたまらない、せっかくの楽しいNYデートなのにぃぃ~!というギャッツビーの気持ちはとてもよく分かる。

 

分かるけど、そんな想いは重いであって、ギャッツビーがちょっと子供だな・・・と思ったりもした。

けど、終盤のアシュレーはダメだ。

その天然の魅力で、映画業界の男たちをハシゴしてく展開はオモロいけど。

ギャッツビーの方はというと、そんなしょーもない週末を通して、一気に成長していく。

ずっとウジウジと女々しいんだけど、そんなカジュアルな役が新鮮で、ちょっとティモシー・シャラメの評価が上がったな。

 

兄の嫁のエピソードとか、マジでどーでもいいんだけど、笑える。

この無駄っぽい会話もまた、ウディ・アレン作品の魅力だ。

ギャッツビーもアシュレーがいない時間に出会った女性たちの掛け合いが興味深い。

あんな小生意気なあの子とよく会話が成り立つもんだと思ったけどね。

最後はちょっとした会話の伏線がよく効いていた。

自業自得だけど、アシュレーはちょっとかわいそうかな。

やっぱニューヨークはいいな。たとえ雨でも。