拝啓、乙坂鏡史郎様 / 拝啓、遠野美咲様

 

【評価】 4.0 ★★★★

【日付】 2020年1月18日(土)
【監督】 岩井俊二
【出演】 松たか子(岸辺野裕里)、広瀬すず(遠野鮎美/遠野未咲(回想))、庵野秀明(岸辺野宗二郎)、森七菜(岸辺野颯香/遠野裕里(回想))、小室等(波戸場正三)、水越けいこ(岸辺野昭子)、木内みどり(裕里の母)、鈴木慶一(裕里の父)、豊川悦司(阿藤)、中山美穂(サカエ)、神木隆之介(乙坂鏡史郎(回想))、福山雅治(乙坂鏡史郎)
 
夫と子供と暮らす岸辺野裕里(松たか子)は、姉の未咲の葬儀で未咲の娘・鮎美(広瀬すず)と再会する。鮎美は心の整理がついておらず、母が残した手紙を読むことができなかった。裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、未咲の同級生たちに未咲本人と勘違いされる。そして裕里は、初恋の相手である小説家の乙坂鏡史郎(福山雅治)と連絡先を交換し、彼に手紙を送る。(シネマトゥデイ)

 

 

久しぶりの岩井俊二監督の作品だなぁ~~・・・

と思ってたら、Yahoo!の解説を読んでビックリ!

これって岩井監督が実際に体験したことがベースになってるって!?

こんな奇妙なことが実際に起こるの!?

舞台は岩井監督の出身地である宮城県、仙台市と白石市を行ったり来たりする。

 

あぁ、白石市も行ったなぁ~~。うーめん、うまかった。

自然がほどよく多く、そんな風景が作品にみずみずしさを与えてる一つになっている。

『ラブレター』をタイトルにした作品は多い。

今回も上手くやったもんだ。どこまでもラブレター、手紙がベースにあって物語が進んで行く。

それは過去でも現代でも。

特に現代のパートでは3つもの文通が行き来する。

 

主演はやっぱ福山雅治になるんだよな?

福山さん、役作りのために太った?アゴのラインが気になる。

ヒゲをたくわえた姿も新鮮だ。

福山、福山を目当てにしていくと、少し肩すかしをくらうかも。

満を持しての登場だし、登場してからもしばらくは文通相手の一人でしかないため、そこまで出てこない。

 

終盤にかけては取り返すようにセンターに立つけどね。

逆に前半は松たか子がグイグイと引っ張っていく。

演技達者のキャストが多いが、その中でも松たか子がスゴいなぁ~~と唸った。

あの自然で軽やかな感じ。かわいらしいママだ。

あのふわふわ~とした感じは、子供の頃の彼女、祐里のキャラに重なる。ちゃんと意識して演技してるんだろうなぁ。

 

広瀬すずもさすがだった。褒めるのは悔しいが。

冒頭で、現代のパートなのに広瀬すずがいるから、???となった。

なかなか思い切った配役にしたもんだ。

自分の写真=遺影を見つめて、『お母さん』と号泣できるのは大したもんだ。

広瀬すずはキャラの演じ分けはそれほど必要としなかったように思えるが、森七菜は演じ分けてるように感じた。

 

とにかく若手2人が本当にみずみずしい。

へ~~、手紙を軸に面白いなぁ~と進んでいく。

中盤で乙坂が彼女の真相を訪ねるとこは、吹っ切るための禊のように見えた。そこで待っていた邪悪にはヘドが出た。

ここでさらにこんな豪華キャストを連発してくるとはズルい。

けど、そこから終盤で一気に感情が溢れたな。ウルっときた。

ちょっとだけ運命がズレていたらと思うと悔しいが、まぁ、最後は少し救われたかな。

あと、まだ高校生役が演じられる神木くんもすごい。