
『決して、一人にはしない・・・』
【日付】 2014年3月22日(土)【監督】 ジョン・リー・ハンコック
【出演】 トム・ハンクス 、エマ・トンプソン 、ポール・ジアマッティ 、ジェイソン・シュワルツマン 、ブラッドリー・ウィットフォード 、コリン・ファレル 、ルース・ウィルソン 、B・J・ノヴァク 、レイチェル・グリフィス 、キャシー・ベイカー 、メラニー・パクソン 、アニー・ローズ・バックリー
【評価】 3.5 ★★★☆
1961年、パメラ・L・トラヴァース(エマ・トンプソン)は、ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)が長年熱望する「メリー・ポピンズ」の映画化について話し合うためにロサンゼルスに向かう。傑作児童文学の著者である彼女は気難しい性格で周りを困惑させる。スタッフたちはどうにかしてトラヴァースに映画化の契約書に署名してもらおうと心を砕くが……。(シネマトゥデイ)
この邦題には勘違いさせられるだろう。多くの人が、これはウォルト・ディズニーの伝記であり、彼を演じたトム・ハンクスが主演の作品と思うはずだ。
確かにトム・ハンクスも重要な役ではあるが、主役はエマ・トンプソンであり、彼女が演じるパメラ・L・トラヴァースが書いた児童文学を映画化するのがストーリーだ。
だから原題は、『SAVING MR. BANKS』・・・、『ミスター・バンクスを救え』だ。
本編を観れば、まさにこれが主題であるのはよく分かる。
しかし、そのままのタイトルを邦題にしてしまったら、日本ではほとんどの人が、なんじゃそりゃ?となるのもよく分かる。やっぱディズニー=トム・ハンクスの方が売りやすいわな。
主題でもあるウォルト・ディズニーが20年をかけて映画化した名作ミュージカル「メリー・ポピンズ」を知らないからねぇ~('◇')ゞ
だから、そんな自分がこの作品を観て楽しめるのか?と不安だった。
結論から言えば、やはり完全には楽しめない。あの名シーン、あの楽曲はこうして作られたという舞台裏な楽しみ方はまったくできなかったな。
その反面、全体の構成はよくできてるんだよ。
これも「メリー・ポピンズ」がどんな作品か分かってないから響かないんだけど、どうやら原作者パメラの幼少時代がモチーフになっているようだ。
その回想シーンが、ウォルトとパメラの舞台裏の攻防と並行して描かれる。
そこで観てる側は、パメラがなぜここまで映画化を嫌うのか・・・というのを回想シーンから理解するわけだ。“Mr.バンクス”、“乳母”、“凧”・・・
この辺のキーワードもまた、「メリー・ポピンズ」を知っていてこそだ。
おおよそでパメラの想いを回想に重ね読み取り、なるほど、実は可哀そうなんだ・・・と何とか気持ちを近づけようとする。
そんなだけど、なぜかそれなりに感動させられたのも事実で、それはきっと、ストーリーよりも名優たちの力によるところが大きいと思われる。邦題を否定しといてなんだが、ウォルトを描いた作品は観たことがないので、こういう人物だったんだ・・・という視点で単純に興味深かった。
どれほど優しい“夢の王様”かと思いきや、意外とワンマン社長だったりも面白い。
ジョブズといい大企業の創始者ってのは、こんなもんなんだな。
で、やっぱエマ・トンプソンがすごい!こういうちょっと偏屈なおばさんがよく似合うのだが、今回のはスゴかった!
絶対に核心的嫌がらせだろっ!としか思えない頑固っぷり。性格悪すぎっ
観ててこっちまでイラっとしたわ。
よくあのウォルトが耐えたもんだ。
が、ふと見せる憂う表情、笑顔、涙、どれもが深く、エマの演技に魅せられたと言っても過言じゃない。
明確には理解しきれてないけど、ラストでパメラが涙すると、それまでの回想や彼女の表情を想い感動してしまう。
他にもキャストに魅せられたのもあって、回想シーンでまさかのコリン・ファレルが出てんじゃん!もちろん知らなかったし、だって、コリンがこういう優しい父親をやるイメージないよ!アクションかサスペンスばっかじゃん!
最初は目を疑ったねぇ~~、でもあの困り眉はコリンだよなぁ~って(笑)