
1952年アイルランド、未婚の母フィロミナは強引に修道院に入れられた上に、息子の行方を追わないことを誓約させられてしまう。その後、息子をアメリカに養子に出されてしまった。それから50年、イギリスで娘と暮らしながら常に手離した息子のことを案じ、ひそかにその消息を捜していたフィロミナ(ジュディ・デンチ)は、娘の知り合いのジャーナリスト、マーティン(スティーヴ・クーガン)と共にアメリカに旅出つが……。(シネマトゥデイ)
先月、マレーシアに行った時に、道中の機内やカフェのテレビなどで流れているのを何度か観た。正直、地味な雰囲気だったんで大して気にも止めなかったが、そっかぁ、これがアカデミー賞作品の一つだったか・・・、だったら観ればヨカッタ(笑)
50年というとそこまで大昔という感じはないのだけど、起きた事実を聞くともっと昔の酷い慣例もあったもんだなぁ~と少し驚いた。
この作品は、50年前に修道院で生き別れた息子を探す母親の物語だ。しかも、実話。最近、やたら実話ベースの作品が多いような気がするなぁ。
この作品も、テレビ番組などで扱われそうな内容でもあるが、実話の方がフィクションを超えた非現実的だったりして驚かされることが多い。
そうさせているのはやはり主演のジュディ・デンチだな。ここ数年、大好きな女優さんだし、この年代で主役を張れる数少ない女優だと思う。
どの作品でも共通の印象があるのだが、芯が凛としつつも、かわいらしい素敵なお婆ちゃんを演じさせたら抜群だな。
特に彼女の眼差しやアップにはスゴク引き込まれる。
何だろ、シワまでも演技してるのか?w
まさに波乱万丈と表される人生を送った女性なのだが、常に軽やかでユーモアに富んでいる。それなりの仕事をしていたせいか、少し横柄で、野心的なオーラがにじみ出ている。
仕事や目的のためとはいえ、むしろ名コンビにも見える。
この2人の掛け合いがなんとも微笑ましい。まったく悪気もなくマイペースなフェロミナ・・・、こういうお婆ちゃんっているよねぇ~。好きなことを話しだしたら止まらないみたいなさ。
だから、取材対象と気を遣う微妙な態度のマーティンが可笑しい。
単純に再会するんじゃなくて、この辛い事実が、余計にフェロミナを悩ませ、想像力をかき立てながら、感動の真実に到達する。一喜一憂するフェロミナとずっと一緒に旅をしてきた気分だったから、あのビデオを観た時には、やっぱグッときたなぁ(゜-Å)
妙な正義感が沸き起こってくるんだよな、きっとマーティンも同じ気持ちだっただろう。
そう同じ気持ち、最大レベルで罵倒し、糾弾してやりたい!
彼女の懐の深さ、人間の出来には、ほとほと感服させられる。見習いたいものだ。