今田重太郎氏の出身地・岐阜県上宝村蒲田温泉「みなみ荘」に投宿
引き続き山本和雄作品集「穂高」より紹介させて頂きます
かって、この岩と雪の大山塊に驚きの目を見張った私は、その頂を踏み、その懐に抱かれて、山歴を重ねるごとに、自然観照とでもいえる眼を確実なものにしてゆき、一木一草、あるかなしかの風や、消えなんとする踏み跡にも自然の詩情を感じ、豊かな山の愛情を知るようになったのである
7月15日・6:00、みなみ荘露天風呂
昨晩2回、朝風呂1回入浴した
かけ流しの露天風呂が素晴らしい
この限りなく多様で、季節の変化の妙を見せる穂高の美しさを、私のこの手で表現するために、これまでどれだけ数多くのシャッターを押したことだろう。しかし、穂高に対して私が心に持ち続けてきたイメージは、なかなか現実の作品とはなってくれなかった
4年前、天空の輝きの冊子を下さった松井義雄氏(今田英雄氏実兄)の在住の地でもある
くる年も、くる年も、よくもまあ通い詰めたものだと我ながら思うほどに“穂高参り”は続いた
この数年ようやく自分ながらにわずかではあるが「穂高の真髄に触れた」という感触が形となって表れたのである
とにかく「穂高」が形となったのである
私は素直に喜んだ、心底嬉しかった
人はこんな私を自己満足と笑うかもしれない
自己陶酔と蔑むかもしれない
私自身も、これをもって、わがこと終れりーとは決して思っていない
作品集の出版は、やはり長年の夢であった青春時代の穂高の傾倒が、いつの間にかライフワークになってしまった。それにしてもずいぶん長い年月を穂高の山旅に費やしてしまった。しかし、穂高への思慕は薄れるどころか年々歳々募るばかりだった
穂高と在る時のあの不思議な喜びと心の安らぎをどれだけ表現できたか、まことに不安であるが、今はとにかく「穂高よ、ありがとう」とだけをいいたい昭和50年3月、京都にて・著者「山本和雄」
奥飛騨温泉の源泉温度は64度。豊富な湯量の天然温泉を100%かけ流し
3000㍍超21座踏破登山に同行「前穂高」は終了しますが、この後まだ山旅は続きます
是非ご覧ください!






