12:35分、岳沢が見えた

ここまではガスがかかっていて周りの景色が見えなかっただけに、4人ともホーッと一息ついた

下山では危険なのでカメラは封印していました

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山本和雄さんの写真集「穂高と私」より抜粋紹介します

「うーん、かなりのめり込んでいるな」、私が幾度となくつぶやき、自分に言い聞かせた言葉である。声に出してではなく、心の中でのつぶやきである

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これをつぶやく度に、私の穂高へののめり込みは深みを増したのである

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それは大てい穂高から何かを教えられ、与えられた時でもあった
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新しい事象への感動と、それによる山への傾倒が心につぶやきを起こさせるのと同時に、山に惚れこんでしまって、という自嘲的な意味も少しは持っていたようである

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それも初めの頃は、山の雄大さ、深さ、嶮しさなどの山の佇まいや、山の厳しさ、偉大さ、悠久感といった心情的風景に対してであったが、その後山旅が深まるにつれて山の見方も深まっていった
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そのうち山の持つ本質的な要素である自然性というものに心が動きだした頃には、もうすっかり浸りきっていて、すでに山から逃げ出すことは不可能になっていた
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もちろん、その頃の私にとって対象となる山は穂高でなければならないということはなく、他の別の山でも良かったのだが、相性というか、一目惚れというのか、なんとなく好きになってしまったのである

その後、私は自然の持つ季節の輪廻というものに大きな魅力を抱き始めるのである

プロの真剣なまなざし

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穂高を知る多くの人達がそうであるように、私が初めて穂高を眼前にしたのは上高地であった
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