正月2日、米寿の父と吉祥寺を訪ねた
日暮れが近づいてきた。1歳年下の母が一人待っているので早く帰ってあげなければ
お二人が玄関で車が見えなくなるまで見送って下さいました
日中の気温が0度位でしたから、マイナス3度位にはなっていたでしょう
寒い中、ご説明、ご案内・お見送り誠に有難うございました
熱心なお話を聞かせて頂き大いに触発されました
薬師堂が深い雪の中、凛然と立っていました流麗な本堂の瓦屋根
雪が滑り落ちてしまっていた
吉祥寺シリーズを締めくくるに当たり、真隆氏が現代禅研究会新聞に掲載している高村光太郎の「元素智恵子」を紹介させて頂きます
智恵子はすでに元素にかえった
わたくしは心霊独存に理を信じない
智恵子はしかも実存する
智恵子はわたしの肉に居る
智恵子はわたしに密着し
わたしの細胞に燐火を燃やし
わたくしと戯れ
わたしをたたき
わたしを老いぼれの餌食にさせない
精神とは肉体の別の名だ
わたくしの内に居る智恵子は
そのままわたくしの精神の極北
智恵子はこよなき審判者であり
うちに智恵子の睡る時わたしは過ち
耳に智恵子の声を聞く時わたしは正しい
智恵子はただ嬉々としてとびはね
わたしの全存在をかけめぐる
元素智恵子は今でもなほ
わたしに内に居てわたしに笑ふ
最後に湯川秀樹博士の歌集から一首
「東山つばら見ゆる窓とざし絶えなむとする脈をさがすも」・・・生母の死に遇ひて
空には厚い雪雲が垂れ込めている真隆氏より、現代禅研究会新聞、松原哲明師追悼文集を授かって参りましたので折に触れご紹介いたします








