2~3日前の日経新聞に、トステム・潮田健次郎氏の訃報が載っていた
コラム「評伝」に、戦後東京で企業、一代でトステムを育てた。優しい顔をした「仕事の鬼」
学歴は小学校卒でしかも病弱よいうハンディを負っていたが、独学で経営を学び、仕事への研究心と情熱ではトップクラスの経営者だった
東京都墨田区の建具商に生まれ、小学校6年生で結核を患い、20歳近くまでサナトリウムで過ごした
学友がいない氏の友人は本だった
経営者になってからもピータードラッガーやアルフレッド・スローン氏の本を持ち歩き、繰り返し読んだという
戦後復興期に木製建具の卸売業で成功を収めたが、製造に乗り出すとほぼ10年間赤字が続くが、中小・零細企業の厳しい現実に耐えた。その後、後発ながらアルミサッシの製造に進出したのが飛躍につながった
常に10年先をにらんで布石を打ち、M&A戦略も駆使して総合的な住宅産業を目指した
INAXとの経営統合は同社から持ちかけられたという
「経営者として最大の喜びを感じる瞬間は突然やってきた」と振り返っている
趣味は絵画収集くらいで「経営そのものが楽しい」と静かに言い切れる人だった
「住生活グループ」という社名は住宅産業以外の横道にそれるな、という潮田氏の遺言でもあった