・16歳で共産党に入党して64年になる。時代の違いはありますが、今も若者が日本の次代を担う主役であることに変わりはありません。社会に目を大きく開いて、自分の生き方を探求してほしい。
・長い間には色々な時期があり、離合集散も経験しました。例えば、「50年問題」による党分裂から解決に至る過程で、東大時代に一緒に活動していたかなりの人が党を離れていきました。でも、私自身はこの運動をやめようと考えたことは一度もなかった。ジグザグはあっても、根底にある世界観への確信は揺らぎませんでした。
・党員として半分以上は党を指導する立場にありましたが、「大事な問題で間違った決断はしない」ことを心がけました。物事の流れは本当に長い物差しで見ないとわからないけれども、指導者の決断は10年、20年先まで問われるからです。
・90年代以降、イタリア共産党は党名を変更、フランス共産党も党勢が衰えた。世界の共産党の多くは第2次世界大戦後、理論も路線も財政までもがソ連のひも付きになり、そこから抜け出せなかった。ソ連崩壊後の共産党の退潮は、それが大きいとみています。
・私たちの党にもかってソ連への妄信がありました。「50年問題」の苦い経験を転機として、大国の干渉は許さない「自主独立」を重視してきました。
・ここ数年、短命内閣が続いています。政党の組み合わせを変えても、希望を託せる安定政権ができない。私たちが批判してきた外交面の「アメリカの傘」、内政面の「財界依存」というしがらみに縛られた自民党政治の終末現象であり、それと共通の土俵で連立政権を作っても活路はないと思います。
・今、国民の閉塞感は深刻です。社会保障はじめ、資本主義で下位となる指標は多い。国民の潜在能力は高いのに、政治が閉塞感を生み出しているのです。
・政権交代とその結果を経験したことは、重い意味を持っています。選挙でしか日本を変えることはできません。時間はかかっても閉塞状況の打破を求める国民の願いと、2つのしがらみからの解放を追求する私たちの努力は、必ずや合流すると信じています。
(12月11日付け読売より)