4日、嵐山を訪ねた。景色に出合った、人に出合った、言葉に出合った。
ぱさぱさ乾いてゆく心を、人のせいにするな、みずから水やりを怠っておいて。
笑顔の素敵な京美人に出会った。主役はアジサイでも竹でも灯籠でもない、浴衣の似合う貴女!
苛立つのを近親のせいにするな、何もかも下手だったのは、わたし。
保津川(大堰川)下りの途中下船の船着き場。
気難しくなってきたのを、友人のせいにするな、しなやかさを失ったのはどちらなのか。
京都の贅をこらした「吉兆」。ここで食事ができるようになったら、出世の証か。北大路魯山人などの器が値打ちなのでしょう。
初心消えかかるのを暮らしのせいにするな、そもそもがひよわな志に過ぎなかった。
駄目なことの一切を時代のせいにするな、わずかに光る尊厳の放棄。
自分の感受性ぐらい自分で守れ、ばかものよ。・・・大悲閣「茨木のり子」



