経営の神様・松下幸之助は、平成元年5月27日、94歳で亡くなられたが、93歳にして次なる教えを説いている。
・93歳を迎えられた新春所感で、日本人としてこうありたいという1つの願いをもっていると。
・「むずかしい時代になったものだ」。対応を誤れば後世に禍根を残すことにもなりかねない問題も少なくない。
・厳しく激しい世の動きにどう対処すればいいのか。有効な具体策を講じる。その具体策を講じるために大事なのは、一人ひとりの心構え、心の持ちようでないだろうか。不安や迷いがちになりがちだが、人間の心は孫悟空の如意棒のように伸縮自在、大きくも小さくもなる。悲観的に見たりおびえたりしていては、その厳しさに負けてしまうことが多い。
・日本の戦後の発展は、積極的な見方に立って懸命に努力を重ねてきた。そのことが不利だといわれた条件を発展の発展の条件に変えてしまった。
・容易ならざることは多い、これまで何とかできたからといって、これから何とかなるとは限らない、と時にはため息のひとつもつきたくなる。
・けれども、そういう時代であればこそ、なお一層、自分で自分を励まして、積極的な姿勢を堅持したい。もうだめだと悲観し、諦めてしまえば、道は決して開けない。厳しい時代に決意を固め、21世紀への歩みを力強く踏み出す人の一人でも多いことを、心から念じている。