ジャスコ勤務を経て72年に小郡商事(現ファーストリテイリング)入社。84年、広島市に「ユニクロ」の1号店開業。60歳。

2020年に連結売上高5兆円、経常利益1兆円を上げる世界一のアパレル製造メーカーを目指している。理想的な企業なら年率20%の成長が可能で、10年で10倍になると考えた。既存の繊維産業は魅力のない斜陽産業だが、斜陽産業も自分たちで新しい産業に作り替えれば、世界に挑戦できる。世界で勝とうと思うことが必要で、そのため革新的な製品、企業、産業をつくることだ。日本は米国とアジアの間にある最高の立地。ヒト・モノ・カネ・情報などインフラもすべて整っている。日本を起点にどんな産業も作れる。絶対に日本国内で閉じないようにしないといけない。閉じればそこで終わりだ。顧客獲得の競争に産業の境も、国境もなく、世界に伸びている企業、産業とどんどん競争したい。グローバル化で国内の1強100弱から、世界規模の1強100弱の時代へと様変わりした。勝つためには自分の強みを研ぎすまし、未来に適合する必要がある。経営者は自分の理想を持つことが大事。その実現のためにまずトップが情熱を持ち、取引先、社会に伝えていくことだ。良い企業、良い商品、良い社員をつくりたいと心底思わない限り、思いは伝わらない。

(日経)