大雪山・沼が原からトムラウシ山の眺望。沼に映し出された逆さトムラウシ山。(北海道の花娘さんより提供頂きました)
昨夜、NHK総合で大雪山「天空の花園」が放映されました。ご覧になられた方も多いと思います。天空に咲く命の楽園、数もスケールも日本一。ヒントは、真夏でも残る200以上の雪渓が天然のダムとなり広大な花園に水を提供しているからだという。
雪は3月がもっとも深く、6月まで木道を埋め尽くしているという。夏は2カ月、この間が登山のシーズンとなる。8月末には木の葉が色づき始め、早い秋の訪れとともに長い冬がやってくる。昨年の初冠雪は9月24日であった。関西では漸く暑さから解放される時節だ。
テレビでは大雪山代表するチングルマが咲き誇っていた。高根ヶ原で群生するコマクサ(ピンク大)は、雪が積もらない場所、雪渓もない場所に咲いていた。乾燥に強く、霧が発生した時に手のひらの形をした葉に水滴を集め、これが地面を潤している。ピンクの花弁も霧が出ると霑を増す。このコマクサの茎を食べるのがウスバキキョウだ。1年目は岩の裏に卵を産みつける。2年目はコマクサの茎に幼虫となって住み着く。3年目は黄色の蝶となって花畑を飛び回る。氷河期からの営みで1万年以上繰り返されているという。豊かな雪、母なる雪が今年も多くの登山者の目を魅了している。
※夏でも200以上の雪渓が残るのは、氷点下20℃を下回る環境が雪の結晶を溶かさずそのまま地表に落ちるからだという。この雪の結晶が太陽の光に照らされ反射して起きる現象が”サンピラ”で、天に向かって氷柱が立つ様は神秘的であり、天孫降臨を思わせる。
