<海戸神社>
関ヶ原ICから伊吹山・笹又登山口へ向う道中にさざれ石の標識があったので、これは国歌君が代と関係があると思い、帰りに立ち寄った。岐阜県揖斐郡揖斐川町春日古屋にある海戸神社で祭礼が行われていたのでお参りする。男衆ばかりで、女性歓迎!お神酒を振舞って頂いた。美人は役得だ!小生は村の役回りの方に取材をする。この社は日本の7高山・伊吹山の麓にあり、平安時代に滋賀県多賀の藤原石井左衛門(文徳天皇の皇子惟喬親王に仕えた木地師)が良材を求めて春日村に移り住んだ。藤原石井左衛門は渓流に露出するさざれ石を見て「わが君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」と詠んだが、位が低かったため、詠み人知らずとして古今和歌集に提録されたといわれている。
この歌は民衆の間で歌い継がれ、後に”わが君”は”君が代”に変えられましたが、明治時代になって近代国家として国歌が必要となり、宮内庁の林広守らにより雅楽の施法に則り作曲された。
案内板には「小林栄一翁」の揮毫で「君が代発祥の地。日の本の国の栄を石によせて読みたる国家この地に生まれし。国家に詠まれている「さざれ石」の巨巌を平安時代より春日村の藤原一党の人々が保存伝承していることを知り、世に広く発表され昭和の石聖と人々に親しまれた。
さざれ石公園パーキングより階段を上って5分のところに公園がある、という看板だが夕暮れも近づいていたので、先を急いだ。
さざれ石は岐阜県の天然記念物に指定されており、学名は石灰質かくれき岩という。石灰岩が雨水に溶解し、石灰分を含んだ水が粘着力の強い乳状態となって地下に小石を結集し次第に大きくなり、国家に詠まれている如く苔むしたさざれ石となります。



