★Facebookの本を書き上げた! 4000ページ、書下ろしの電本 | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


執筆中だったFacebookの電本(電子書籍)
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』
ようやく書き終えた。

ページ上部を図版やイラスト、ページ下部に説明文といった構成。
全ページを「1ページ完結」のスタイルにした。
書下ろし400ページになる。
使った道具はマイクロソフトのPowerPoint 2010 だ。
すべて自作したというのが、63歳の僕にしては自慢できるところかな。


内容はきわめて“濃い”と思う。
初心者用に書いたので、書き方は平易な文章で誰にでもわかるように書いたつもりだが、
何しろ相手がFacebookだ。
その本質をつかまえようとしているので、読めば読むほど『へぇー』の連続だと思う。
本当に奥が深い。


きょうは「まえがき」と、本文第1ページをご披露する。

■    □
まえがき

Facebookのことを書いているうちに、280ページもの本になってしまいました。
はじめはFacebookを始めたばかりのユーザーのために“活用本”を書くつもりでした。
書き進めているうちに、どんどん膨らんできました。
《一筋縄ではいかないメディア》
そうは思っていたのですが、成果を上げてもらうためには「これもあれも説明しなければ」と、つい欲をかいた結果です。
いま“成果”という言葉を使ったのですが、成果の意味は人によって違うでしょう。
親しい人たちと交流する、あるいは連絡用に使うことと、自分を認めてほしい、店や商品やサービス、事業を知ってもらい利益を上げたい――では、「成果」の意味するところはまったく変わってきます。

ジャーナリスト 石川秀樹


さて私は誰のためにこの本を書いたのかというと、初心者と、Facebookを何らかの形で自分の仕事に活かしたいという人のためです。


初心者と実利指向の人(ヘビーユーザー候補)ですから、両者では知識に差があります。
接点はあるのかと、かなり悩みました。
ところが書いているうちにわかってきたのです。
「プロローグ」から「第5章」までは“Facebook基礎編”ですからやさしく書きましたが、実はこれ、慣れている人でも本当には理解できている人が少ないのではないか、ということが。
例えば以下のようなことです――


▽Facebookはウェブのホームページのように直接見られてはいない
▽あなたの投稿は友達にすべて届くわけではない(制限される)
▽そうかと思えば、まったく知らない人(非友達)に届くことがある
▽ニュースフィードの記事は特定の友達に偏りがちになる
▽いつの間にかあなたの周りに特定の人が集まっている
▽クチコミを期待したのに、ちっとも記事が拡散していかない
▽いいね!される数が、一定の水準で止まってしまう
▽Facebookでは、友達は想像もできないくらい“特別な存在”だ
▽だからといって、友達をむやみに増やしても成果に結びつかない
▽シェアとタグを理解しないとFacebookの本質はわからない
Facebookを始めたばかりの人には、以上の指摘はチンプンカンプンでしょう。


中・上級者なら「なんとなくわかる」とは言うかもしれませんが、ここの理解が怪しいと、いつまでたってもFacebookは上達できません。
“上達”って、変な言い方ですが、狙った効果が引き出せる、という意味です。
慣れている人でも生半可な理解では、投稿へのいいね!も増えないし、Facebookページのファンにもなってもらえず、ましてや、商品やサービスが売れるようにもなりません。
誰にとってもFacebookは「基礎・基本」がとても大事なのです。


Facebookには盛り沢山の機能があります。
だから多くの本でその機能を説明する。
全部わかったら成果は上がるのか。
上がりません。
理由は簡単!


「Facebookはソーシャルメディアである」がわかっていないからです。
“ソーシャル”で最も大切なことは? 「双方向性」の理解です。


マスメディアは「発信者」主義です。
受信者=消費者はただただ受け身の存在で、その人たちに情報を降り注ぎ、歓心(関心)を買おうとする。
消費者は「神様」と持ち上げられているけれど、マス=大衆です。
消費してくれる対象でしかありません。
主役はマスメディアという巨大産業でした。


これに対し、ソーシャルメディアはまったく違います。
発信者も個人です。
受信者ももちろん個人ですが、マスメディア時代の受け身の個人とは違う。
だって、受信者も次の瞬間には発信者ですから。
まったく対等な“双方向”の交流が、21世紀の今、初めて出現したのです。
Facebookで何かを語るなら、自分(だけ)発想・自分都合ではなく、ネットの向こう側にいる相手を意識して話さなければなりません。
このことを理解せずに、Facebook初期の導入者の多くはマスメディアのように、有名人や大企業のような感覚でFacebookを使い、“成功事例”をつくった気でいました。
成功はFacebookのおかげではありません。
マスを操れる巨大な存在だから、新しいメディアでも輝かしい成果を示せたのです。


これと同じことを、ふつうの個人がやったらうまくいくでしょうか。
いくはずがありません。
ふつうの人の発信は通常、見向きもされない。
当たり前のことです。
ところが今なお、Facebook活用本の大多数はマスメディア・有名人・大企業のバラまき発想のまま、Facebookのノウハウを語ろうとしています。


だから初心者のために書いた1~5章がとても重要になります。
達人を除いてすべての人に、もう一度読んでもらう価値があると思っています。


「第6章」から「第11章」まで、いや「広告」のことまでを含めれば「第12章」まで7章にわたってFacebookをあなたのビジネスに活用するための考え方やノウハウ、実例を書きました。
必ずしも「仕事のことはFacebookページに」とはいっていません。
むしろ「仕事はあなたという人間の根幹の行為なのだから、個人ページで堂々と書いてほしい」とけしかけています。


「第13章」では、ネット通販の世界で有名な“虎斑竹”の竹虎四代目こと山岸義浩さん、個人ページで2000いいね!を獲得する宮川千明さん、「看板のない居酒屋」オーナーの岡村佳明さん、“疾走する異端”佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長、さらにはFacebook発の映画を仕掛けた村岡克彦さん、井之原尊さん、漫画家岡野雄一さんの事例を紹介しました。
いずれもFacebookの内側では“超”の付く有名人です。


この人たちを紹介したのは、Facebookの成功事例を示したかったからではありません。「Facebookをどう活用するか」の事例ではなく、「Facebookで何をしたいのか」が明確な人、それこそが重要であることをお伝えしたくて数ページずつを割いたのです。


グループのことを書いた「第14章」を挟んで「エピローグ」では、大阪のテレビ会社社員である榛葉健さんがつくったドキュメンタリー映画「うたごころ」の活動を紹介しました。
東北大震災が発生し2か月後、榛葉さんが東北のまちを訪れある少女と出会います。
その後、2年間折に触れ取材し、2本の映画にまとめました。
劇場上映されるはずもない映画が、Facebookの小さな縁がきずなを生み、手弁当の上映活動が2年間、途切れることなく全国で続いています。
私はこの活動にFacebookの生み出すもうひとつの力、Social Good(社会によいこと)を感じています。


Facebookはただの販促ツールでも、自己実現ツールでもありません。
長い目で見れば社会を変えていくツールだと思っています。
このすばらしい世界にようこそ。
それでは講義に入りましょう――。




<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』



 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。