★企業ごときがfacebookをのぞき見するな! 就活、見られているのは企業だ | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


きのうの静岡新聞夕刊に「県内企業、学生が『ソー活』 SNS 就職、採用に生かす」とあった。
就職活動に学生がSNSを使うというのは結構なこと。
企業がfacebookを使って情報発信するというのもいいだろう。
しかし、採用に当たって「面接で見極められない人柄や適性を知る上で、フェイスブックは有益」という考えはどうだろう。
実名ゆえにただでさえキュークツなfacebookが、これ以上に窮屈になるのは勘弁願いたい。
はっきり言おう。


企業ごときがfacebookをのぞき見するな! 


ということなのだ。
誰であれ、思想信条の自由がある。
いかなる本音を持っていようと、自由だ。
採用する側が強制できるものではない。
面接で見ようと、facebookでのぞこうと、人の心のうちなぞ見えないし、また観るべきでもない。なぞに満ちた人格をエイ、ヤァーと採用し、共に磨き、共に喜び苦しみながら企業人として成長していくという過程には、当然にリスクが伴う。

hidekidos かく語り記

それはお互い様だ。
企業だって、人様にいえない事は隠している。
facebookで言動や友達とのつきあいを見て、リスクなしで採用しようなどという発想は甘い! そうすること自体、SNSに対してその企業(あるいは採用担当者、または決定権ある社長など)がいかに無知であるかを語っているようなものだ。


この話、企業は高見から就活学生を見降ろしている図だが、実は企業も学生から見られている。自分が入ろうとしている会社が『ブラック企業じゃないだろうな』と、口コミサイトで検索しているのだ。


試みにのぞいてみた。
恥ずかしい話がいっぱいだ。
パワハラ、セクハラ、理不尽なリストラ、給料安い、残業代払わない、体育会系、労災隠し、育休、有休すら存在しない、自殺もみ消し、会長一族の浪費、高慢な部長……
当事者ならいたたまれないような評判のオンパレードである。


人の振り見るより、まず自分の会社が身ぎれいかどうか、そこから洗い直した方がいいんじゃないか。


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この記事をfacebookにアップしたところ、多くの人からコメントをもらった。
その中で神奈川県のFさんはこんなことを書いている。


FBは就活用にちょっとイイコトを、
Twitterで半匿名で鬱憤を晴らす、ってのが最近の主流ですよね。
IT慣れしている若い人のほうが、そこら辺の演じ方は上手いですよ^^;


いち学生をSNSでチェックする人事も人事ですが、それ以上に自分たちの会社がどれだけサラケ出されているのかをあまり知らなかったりしますよね^^;
(社長の愛人やら使い込み、取引先との優劣の情報・内部のパワハラ君の名前、炎上している案件数や離職状況などなど)
人を見る前に自分たちの情報を収集するってことを先にやってほしいですけどね^^;



インターネットの時代、さらけ出されるのは個人だけではない。
採用者、査定者だと上から目線で学生を観察する前に、
企業自身が居住まいを正すことが先決だ。





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【筆者から】
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