いやはや、フェースブックはおもしろい。
きょうは今日とて、土佐の傑物から
「はじめまして南国土佐(清岡隆二)異邦人Jazz雑感 ご挨拶」と題するメッセージをちょうだいした。
詠みはじめて、そのメッセージの長いこと……
南国土佐の観光といえば、猫も杓子も龍馬桂浜・四万十川、
私が生まれ育った東部の安芸・中芸は観光客にも見放され、少子高齢化の北風吹き荒ぶ中、
時折地魚をくわえた野良猫が戯れる閑散とした街…
なんでも、先祖は「土佐勤皇党二十三列士首領清岡道之助」につながるのだとか。
清岡隆二さん
有名なジャズギタリストであることは、後からグーグル検索して知った。
今は高校同窓の連中とボランティア活動をしつつ、時折空路東京に飛び、
週末は地元のホテルやレストランでジャズの弾き語りとか。
そして家系のルーツについてひとくさり…。
祖母は米国はアリゾナ州の人。
その娘(清岡さんの実母)は5歳の時に土佐の祖父の実弟に預けられ、以後、日本暮らし。
プロフィールブログは延々と続く。
土佐人の個性の強さは、僕も多少は知っている。
初対面の人間にこういうメッセージ、送るかな……
しかし、常識を超えたところに土佐っぽ(悪口ではありません、敬愛をこめて)の真骨頂はある。
編集局時代、僕は世論調査を担当していて共同通信社の会議に出かけた。
調選挙区制度が変わり、テーマは「小選挙区となり世論調査をどうするか」
共同通信は、はなから「面接調査をやめ、電話調査に切り替える」だった。
静岡県は東中西の3選挙区から9選挙区になる。
調査費はおよそ3倍強に。
どの都道府県も状況は似たようなもの。電話調査に切り替え経費増を抑えるのは妥当に思えた。
ところが1人、敢然と異を唱える者がいた。
高知新聞の担当者である。
>面接調査を電話調査に代えれば、(調査方法が違うのだから)比較ができなくなる。
比較できない調査など意味はない。高知県は全県1区が2区になるだけだ。
経費が2倍になっても、うちは面接調査で行く。
座はシーンとなった。それはそうだろう、全会一致で全社足並みをそろえなければ、
面接調査と電話調査が混在し、今度は全国比較ができなくなる。
共同通信は泣きそうな顔になりながら、説得にこれ努めた。
それでも、頑として引かない。
こういう時、頼まれもしないのに調整に乗り出すのが静岡人である。
東西の通行県だから、機を見るに敏、相手の気持ちが分かってしまう。
僕がどう発言してその場をおさめたか忘れてしまったが、
強く印象に残ったのは、
状況に逆らっても意を通すことの方が、よほど人間としてエライ。
『俺は小物だな』と言うことだった。
清岡氏は長大なメッセージとともに、僕に50人もの大物たちを友達として紹介してきた。
原口 一博、三枝 成彰、松尾貴史、宍戸 開、小川 和久、小堺 一機、桂 小春団治…
『こりゃ、だめだ。この人、友達紹介の意味わかってない』
そう思ったが、僕はなぜか意地になったように「友達になる」ボタンを押し続けた。
結果、フェースブックから「2日間の友達申請凍結」を食らった。
おかしな制度である。
友達をつくることを推奨しておきながら、スパム扱いするとは。
それは余談。言いたいのはそんなことじゃない。
清岡隆二、熱い人なのである。
俺の友達をあんたの人脈にしてほしい、すごいやつらだぜ、こいつら…
こんな下品な語り口で清岡さんが友のことを述べたわけではないが、僕はそのように受け止めた。
だからフェースブックのシステムを知りながらボタンを押し続けたのだ。
正直言って、きょうは体調が悪い。1日中寝てなければならないときだ。
それなのに、こんなブログを書いている。
ホント、日本の片隅に生きている連中ときたら、土佐も、薩摩も、肥前も…
人を熱くさせてくれるぜ!
最後に、清岡氏のメッセージから----
大震災・原発事故・過去何千億円もの国家予算を浪費して今回の大地震すら予測できなかった地震学者の技術大国
稟議稟議で持ち回り縦割り行政
周りとの協調ばかり気にして思索ばかりで決断できない政治家達
坂本龍馬・武市半平太・清岡道之助・ジョン万次郎・板垣退助・浜口雄幸・吉田茂・幸徳秋水など土佐人の燃える魂と卓越した行動力
英国人の人生哲学:Life is not for thinking about but for doing
不屈のチャーチル、鉄女サッチャー、
政治家・官僚には今、シンプルな考え方で決断し即行動する事が必要である。
その事が今の日本を救う鍵でもある。
激しく同意する。