4月23日(土)、静岡市葵区のペガサートで行った「静岡でツイッター!」初心者講習会。
遅ればせながらその報告記を書こうとして、こんな言葉が浮かんだ。
「挫折」と書くと、一緒にやってきた仲間たちに叱られそうだ。
その日、会場に来なかった人たちは会が「失敗した」と思うかもしれない。
まずいな。
「失敗」ではない。会は盛り上がり、僕らは十分に楽しめた。
USTREAM、ついキャス、ニコ生を通じて、情報発信もうまくいった。
土曜日の昼間と言うのに、ユーストはかつてない数の視聴者を集めたし、
ニコ生は放映中、延べ1000人を超す投稿を得た。
「大成功」と言ってもいい。
にもかかわらず僕が挫折感を感じたのは、僕自身、今回の会に
並々ならぬ期待感を持っていたからなんだ。
コバン君、透ちゃん、提案があるんだけど。
静岡で「ツイッターの魅力」を語る会、やらない。
お二人や僕、ロバさん、ゆうじさん、それぞれ流儀は違うけど楽しんでいるよね。
それを、これからの人に話す。
無料。ユーストありで盛り上げる。
どう?
ツイッターで僕がこう呼びかけたのは2月20日のことである。
とーる君 @toruueda が「のったー!」と一番乗り。
続いてコバン君 @coban_media も「やりましょう」と言ってくれた。
『これで核はできたな』と思っていたところ、
ゆうじさん @yuuji555、岡田君 @takashi_2 から「協力します」のツイートが入った。
さらに信じられないような援軍が…
ツイッターを始めたばかりの陽子ちゃん @walkingsue が御殿場から「お手伝いしたい」と、ありがたいツイート。
『でも、あまりに遠いけど…』
ところが打ち合わせの日、本当に彼女はやって来た。
以後、会の中心的存在となった。
当初のこの盛り上がりが僕を錯覚させたのかもしれない。
『これは盛り上がるぞー』
その瞬間から、僕のアタマは“集客”一辺倒になったようだ。
ツイッターを盛り上げたい、が、「人を集めたい」に変わった。
結論から言うと、この読み自体が外れていた。
釣り糸をたれた生簀(いけす)に、魚はいなかったのだ。(例えは悪いけれど)
開催日が決まり、お知らせのツイートをしても手ごたえがない。
『あれっ?』と思った。
そこで旧知のツイッターの達人たちに@マーク投稿し、リツイートを要請。
その結果、一斉に拡散してくれたにもかかわらず反響はなかった。
商工会議所やSOHO静岡にも広報をお願いした。
mixi、facebook、Amebaブログでも開催をPR…
打つ手は打った。
しかし開催日当日、不安な気持ちを抱えたままペガサートに行く。
12時50分。
開会を10分前にしてお客さんは2人。
消え入りたいような気分…
とーるは(呼び捨てゴメンよ)「この会は楽しめない」と言っていた。
「会をつくりあげていく過程が楽しいのに、この会にはそれがない」と。
言ってくれるねぇー。
でも、彼が言いたいことは分かっていた。
彼とコバン君は昨年12月、「しずおかツイッター大交流会」を主催し見事に成功させている。
そのノウハウは、とにかく人に会うということだった。
2人は昨年、1000人を超える人たちと会っている。
第3部、とーる&コバン組の掛け合いはさえていた。
なかで強調していたのは
「ツイッターはデジタルに見えるかもしれないけど、本当はアナログなんだ」ということ。
確かにインターネットはデジタルだけれど、人とつきあい、人の思いを知り
人を思いやり、知り合い以上の何か、連帯感のようなものを生み出すのは
人間のハートであり、こころ配りである。
これって、アナログだよね。
さて、反省はこれくらいにして「実り多き」の部分を語らなければ…
時計の針が1時を回るころ、会場には40人以上が詰め掛けていた。
ロバ君がいる、ゆうじさん(歌う海賊団の応援団長)もいた。
そして、facebookやtwitterで名前は知ってるけれどリアルに会ったことはない人…
そんな人たちが十数人も。
確かに、いけすに魚はほんの少ししかいなかった。
当初の目的、ツイッターを始めたばかりの人を集めて講習、の対象者は数人ほどにとどまった。
でも、参加したことで何かを得てくれたようだ。
僕はと言えば、一緒にやってきた人たちとの絆を深めることができた。
災害時のツイッターを講演してくれた裕二さん(3Dセカンドライフの名手)
ニコ生と総合司会の岡田君、紅一点で会の要だった陽子ちゃん、
君たちがいなければこの会は存在しませんでした。
ありがとう!!
そして、とーる&コバン組の活動を目の前で見ることで、
ツイッター伝道師たる僕の次のミッションが明確になった。
2次会の懇親会が終わりエレベーターを待っているとき、陽子ちゃんが言った。
「終わっちゃいましたね」
やって良かった、と僕は少しばかり胸が熱くなった。
※僕の「次のミッション」? いずれ書くときがくると思います…