十数人の親しい友人を迎えてお通夜が行われました
家族葬と言っても友人や親しい方とのお別れも大切ですね。
お疲れ様です、速水んです。
そんなお通夜読経後のご法話で
導師様が参列の皆さんに質問をされました。
「あなたの命は誰のものですか?」

誰からも答えが出なかったんですが
その質問に続いて...
もし「自分のものだ」と思われる方は一度考えてみて下さい
あなたの命はどの様にして手に入れましたか?
あなたの命はどの様にしてこの世に存在できたんですか?
誰も自らの力で手に入れた人は居ないと思いますが如何でしょう。。
そうなんです、
皆さんの命は両親によって生み出されたんです
あなた達の命は
自ら手に入れた命ではなく
両親によって生み出された
両親から頂いた命なんです。
また、
その両親にもそれぞれ両親が居ますね
そのまた両親にも両親が居ます
親鸞上人の750回大遠忌が2年前に行われましたが
一世代を25年と考えると
750年遡るとちょうど30代にあたります
皆さん一人の命のを750年辿ると
そこには10億7374万1824人のご先祖様が居るんです
これを仮にお金に置き換えて考えてみてください
10億円あったら1円に拘りますか?
手元に10億円あったら1円2円で右往左往しますか?
その一円が無くても10億というお金に大きな影響はないかも知れませんが
ご先祖様の場合はその中のたった一人が欠けても
今のあなたは存在できないんです。
お浄土へ旅立つ親はその子に
「幸せに生きて欲しい」と願う。
そして子は親の願いを受けて生きる
皆さんの先祖の数
10億7374万1824人
皆さんはそれだけ沢山の「願い」を受けて今を生きているんです。
また別の話に
一合升にお米が何粒入ると思いますか?
一合は約6500粒のお米が入るんです
そして皆さんはそのお米を食べて生きています
その中の一粒のお米を皆さんが食べずに
植えて発芽すると500~600粒のお米を収穫できるんです
ひと粒のお米
何も考えなければ単なる米粒ですが
多くのお米を生み出す一粒を集めて食べてるんです。
植物という命
魚や牛、動物も命
多くの命を食べる事によって
沢山の願いを受けてる命を生きながらせる事ができるんです。
皆さんは食事の時に
「いただきます」と言うと思います
その「いただきます」の意味を子供さんにしっかりと教えてますか?
皆さんの子供さんはその子供さんにしっかりと教えてますか?
お孫さんと一緒に食事をする時にその事を教えてますか?
私の命を生かすために命をいただく
「大切な命、いただきます」と。
大切な命を犠牲にして
多くの願いに生かされている
皆さんの命の大切さを。
「命の大切さ」を子供にしっかりと教えるのが
親の役目、大人の役目だと思いませんか?
命の大切さをきっちり皆んなが教えたら
平気で人を殺す事件はもっと減ると思うんです。
こうして大切な人とのお別れに参列した今日
人の命が有限だと身を持って感じてる今日
できれば「命の大切さ」を今一度改めて考えて頂きたいと思います。
今日の住職は各地の刑務所でご法話をされながら
罪を犯して刑務所に居るこの子達の親から教育し直す必要があると感じて居られるそうです。
有限の命(時間)
頂いた命(時間)
大切な命(時間)
自分の時間も人の時間も大切にして下さい。
浄土真宗のお坊さんのお話でした。