#018「ここらへんで葬儀のお布施について」 | 伊丹のおくりびと

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伊丹市の幸せ創造企業 速水葬祭二代目創業者 速水英城です。
色んな所で様々な人々に支えられご縁を頂き毎日を過ごしています。
感謝を込めて綴ります。





昨日、一昨日と朝から晩まで走り続けた結果、

こなしきれていない用事が残ったまんまになっています。





それが2日間も更新を休んでしまった言い訳です。





さて、ここで

会社で「お葬儀、ご法事、無料相談窓口」

として開設しているフリーダイヤルで

一番多いお問い合わせ内容でもある

>「お布施」

について書きます。







お葬式の時

まず始めに必要になるのがお寺さんへのお布施関連。




母の時の場合ですが



導師様に

お布施として一包み。

御車代、粗膳料、を合わせて一包み。

初七日のお布施として一包み。

院号法名の冥加金として一包み。




諷吟(客僧)様に

お布施として一包み。

御車代、粗膳料、を合わせて一包み。

本堂をお借りしているので

本堂使用に対する御懇志として一包み。




以上が自宅にお骨を安置するまでの3日間で

お坊さんに包んだ金封です。





導師様のお布施ですが

以前は「枕経」「通夜経」「葬儀布施」「灰送経」「戒名料」と

分けて包んでいる地域が多かったようです。



今でも分けて包んでいる地域も有りますが

都心部ではその全てをひと纏めにして

「お布施」と包むのが一般的です。




金額については一切決まりは有りませんが

お寺さんによっては檀家さん達で

取り決めておられる所も有ります。




勿論、お寺さん自身が目安になるようにと

決めておられるお寺さんもおられます。




しかし、お布施は「布施行」という一つの修行なので

受け取る側が決める事では有りません。




ましてや、お布施は「料金」や「お礼」でもありません。

大切な物を僧侶に提供すると言う修行なので

金額で表される物ではないのです。




大昔は農作物だったりしたわけです。





お金を沢山持っている人は

沢山包むのがいいですし



あんまり持っていない人は

その中からできる範囲で

包むのが良いと思います。




母の葬儀の時の場合は本堂を

お貸し下さっている常休寺様にも

諷吟としてお立ち合い頂いたのでお包みしました.。





最近では減りましたが葬儀の時に複数の

お坊さんにお経を唱えてもらおうとすると

導師様以外に「脇導師」様や「役僧」様に

付いて頂く事になります。




複数のお坊さんを呼べる方と言うのは

そこそこゆとりのある皆さんになるので

その前提の上でお話をしますと





導師様と脇導師様だけだったら

脇導師様へは導師様の半分程包みます。

導師様が20万円や25万円だったら

脇導師様は10万円くらいです。





役僧さんまで付けるとなると

導師様が30万円で

脇導師様が15万円で

役僧様が10万円と言う感じです。






先に書いたようにあくまでもお布施なので

「またいつか、ある時に包んで下されば良いですよ」

「3万円でも5万円でも気持ちで良いですよ」

と言って下さるお坊さんも居られますし

実際に1万円で全てをして下さったお坊さんも居られます。






そのお布施プラスそれぞれに

御車代が1万円粗膳料が1万円のお包みと

初七日のご法要もお骨あげ経の後に

一緒に済ませてしまうので

初七日法要のお布施として3万円のお包み。






そして本堂を2日間お借りしたので

それに対する御懇志として一包み。



殆どの場合この御懇志はお寺さん側で

決めておられるのでお伺いして下さい。



私の知る所で言いますと

伊丹市内で一番安く貸して下さるお寺さんで15万円

逆に一番高いお寺さんで50万円位。



大阪に行くと100万円や150万円のお寺もあり、



テレビで時々聞く増上寺の一番広い

お堂で400万円(1日)だそうです。

ケタ違いですね。。。




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このシリーズの始まりはこちらからどうぞ

「#000母を送る実際の話しって有り?