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<僕とフィレンツェ>

 

 

ローマを発った僕が

 

むかったのが

 

フィレンツェでした

 

もともと独立した地方都市であったため

 

街に入るのに

ちょっとした手続きあったと記憶しています

 

 

フィレンツェは

 

石畳みが敷かれた古い町並みで

 

細い路地が沢山ある

 

職人の街という印象でした

 

 

僕が訪れた日は

 

シトシトと小雨が降っていたのですが

 

雨宿りでたまたま入った

 

革職人のお店で

 

面白い経験をしました

 

 

買うつもりもなく

 

お店の中をふらふらしていたら

 

お店の奥から

オーナーが現れ

 

話しかけられたのです

 

 

僕は

 

前年にカナダのバンクーバーで購入した

 

『ハーレーダビッドソン』の財布とチェーンをしていたのですが

 

その財布がどうしても欲しいから

 

お店のどの商品でもいいので

交換して欲しいという申し出だったのです

 

 

これには

とても驚きました

 

 

何故かというと

 

カナダドルで僅か5ドルで購入した財布だったのです

 

かたや

1番安い財布でも300ユーロするお店の商品です

 

結局

600ユーロの美しい紺色の本革の財布と

 

物々交換しました

 

 

オーナーもとても嬉しそうでしたが

 

僕にとっても

 

まさに

わらしべ長者になったような気持ちでした

 

 

この時

国を超えた商品売買の面白さを知るのですが

 

 

その数年後に

 

直輸入販売の会社に就職し

 

中国の生産工場などを飛び回り

 

交渉などをすることとなる

 

未来が待っていることは

 

 

この時の僕は

 

まだ知らないのでした

 

 

 

ひで。