『お父さん、お母さんの子供に産まれてきてくれて、ありがとう』
次男が産まれる少し前の
長男がまだ3歳に満たない頃
長男にたいし
自然と出た言葉がありました
『お父さん、お母さんの子供に産まれてきてくれて、ありがとう』
という何気ない言葉
当時
僕たち夫婦は共働き
僕は
早朝から会社へ出勤
妻はバタバタと長男の朝の支度をし
長男はなにが嫌なのか
毎日のように泣きながらの登園
夜は
延長保育ギリギリの19時に滑り込むようにお迎え
妻は逆に終電で帰ることも多く
長男に夕飯を食べさせ
お風呂に入れ
おんぶしないと寝ない子だったので
寝付くまで
1時間以上おんぶしながら
洗濯物を畳み
妻の夕食作り
待ちわびていた
土日は疲れてしまい何処に行くわけでもなく
親子でグッタリの生活をしていました
そんな日が続いていた中で
次男の産休となり
長男を妻がみてくれる時間も増え
生活にも余裕が出てきた
そんな日だったと記憶しています
長男の寝かしつけをしているときに
自然とでた言葉でした
『お父さん、お母さんの子供に産まれてきてくれて、ありがとう』
子育てをされている
パパさんやママさんなら
そう想う瞬間があったりしますよね
僕にとってまさに
そんな瞬間だったのでした
そんな
何気なく口をついて出た一言に
当時の長男は
満面の笑みで
『お父さんありがとう!』
と答えてくれたのです
こんな文章にすると
たいしたこともない
日常の一コマだったわけですが
その時の僕は
涙を止めることもできず
ただただ
溢れ出る涙を
抑えることもできませんでした
心配した長男は
『お父さんどっか痛いの?痛いの痛いの飛んでけちゅゆ?』
と心配してくれたのでした
僕は
その時ようやく
子供の頃に
母がよくくれた言葉だったのだと
想い出したのです
そして
そのことを
今まで忘れていたことに
気がついたのです
母がくれた大好きで
大切な言葉を
息子に伝えていなかった
親として
申し訳ない気持ち
さまざまな感情が
入り混じった
想いだったのだと思います
言葉には
不思議な魔法のような力があると
想う瞬間があります
伝えた側に
伝えられた側以上に
言葉がより強く返ってきて
その言葉の意味を 深く感じとれる
そんな不思議な力が
当時3歳に満たない息子が
その言葉の意味をちゃんと
理解していたかはわかりません
しかし
僕にとっては
心から
『お父さん、お母さんの子供に産まれてきてくれてありがとう』と想えた忘れられない
幸せな瞬間でした
ひで。
