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【手放せる】


全てを手放せる



きみが

 

いらないなら


なんだって手放せる



贅沢なものなんていらない



出会った頃は


お互い

何も持っていなかった



ひとつ


ひとつ


手放していこう


あの日々に


戻っていこう



家なんて必要ない


あの頃のように


雨風さえ凌げれば


お互いの温もりを感じあえる



だから


手放していこう



車なんて置いていこう



手を繋いで散歩すれば 


野花の美しさを語り合える


楽しいだろうから


手放していこう




美味しい物は


必要な人に渡してしまおう



きみと食べれば


一膳のご飯だって

美味しいと感じるから


生きられるだけ残し


手放していこう



洋服なんて


脱ぎ捨てよう



きみさえ

嫌でなければ


何年だって

一張羅をカッコよく着こなす


それ以外


手放していこう



人は裸で生まれ


裸になって死んでいくじゃないか



恐いことなんて何もない


いや


恐いことがあるとすれば


きみを失うことだけ



それ以外なんでもない


なんの意味もない



たとえ


いろいろなものが


この手を

すり抜けていったとしても



最後に


最後に

きみだけが


残っていてさえいれば


それだけで幸せなんだ



きみがいれば


何度だって


何度だって

やり直していける



きみさえいれば


全てを手放せる



ひで。