深い谷底を覗いていたら
足を滑らし
まっ逆さまに・・・
あぁ・・・死ぬんだな・・・
その時、
岩肌から突き出るように生える
一本の松ノ木が眼下に飛び込んできた
必死で平泳ぎの要領で手を動かす
何とか枝に手が掛かった
すんでのところで命拾い
しかし枝に摑まったのはいいが
身体が重く手に力も入らず
宙ぶらりんのままどうすることも出来ない
枝がミシミシいっている
右手が離れた
左手1本が命綱
あと何秒持つんだろう・・・
見上げると真っ黒な渦巻き状の雲
見下ろすと底が見えないほど深い谷底
オレの一生は・・・終わった・・・
掴んでいた左手が枝から離れていく・・・
あぁぁぁ・・・・・・・
その時目が覚めた
左手が・・・上がらない!
どんな寝方してたんだオレ?