作品紹介☆
世界一周航海を成し遂げたマゼランにちなんで名づけられた、『マゼラン海峡』。
19世紀までは重要な航路だったんだけど、
パナマ運河の開通で重要性は減少。
濃霧と強風で、世界でも有数の難所になってるそう。
チリの南端に近いこの海峡の山々から吹き降りる激しい寒気の突風は、
一年のある季節、あるいは一年中、同じ方向から吹きつける。
それによって、絵のような偏った形に成長してしまう樹も存在する。
でも僕には、その樹木の姿は…
冷たい風に傾かされた、ただの偏形樹には写らなかった。
むしろ、
そんな中でも凛とした姿勢で立ち向かう大樹に写った。
枝先は凍り、風の向きに形は流されてはいても、
しっかり風上を見据えて構えてる『強さ』に見えたんだ。
逆境に向き合ったとき…
こんな絵を無性に描きたくなりました。
タイトル 『立ち向かう偏形樹』