幸せって何だろう。
お金があること?
良い評価を貰って出世すること?
いい車に乗ってデカい家に住むこと?
他人より贅沢な生活をすること?
正直な気持ち、もし叶うなら全て欲しいと思う、、、。
でもこれらが手に入らなかったらそれは不幸なのか?
白血病になって入院する直前まで、仕事がとてもとても忙しく、ストレスも溜まっていたし疲れ切っていた。
自分のキャパや実力以上の事を求められていて、毎日何とかこなしているという感じだったと思う。
そうして上を見ながら頑張り続ける事が、サラリーマンとしては当たり前で、美しいことだとずっと思っていた。
だから突然の白血病で入院して戦力から外れた時、実はちょっとホッとしていた自分もいた。
勿論病気になってしまった悔しさの方が大きかったけど、必然的に仕事から離れられて、正直「堂々と休めるんだ」という気持ちになったのも事実だった。
何か今当時を思うと、、、もし白血病になんてならなかったとしても、そうまでして仕事して、それに一体何の意味があるの?なんて思えてしまう。
俺はあの運命的な出来事を境に、幸せの定義の順位付けを大きく変えざるを得なかった。
とにかく健康でいられること
大切な人と過ごせること
笑顔で会社へ行けること
美味しいものが食べられること
元気に毎日スポーツできること
時々旅行に出掛けて感動できること
時々親孝行できること
これらの幸せのために少しばかりお金が必要で、その為に自分は働くのだ、、、と。
仕事は、会社は、そのための手段であり、生きるための目的じゃないんだと、緩和ケア内科の主治医はいつも仰っている。
今はその言葉の意味が良く解る。
でも毎日働いていると、ついついリミッターが効かなくなって、仕事が目的だと思っていた頃の自分がふと顔を出す。
こんなこと言ってる自分は、サラリーマンとしては失格だろう。
でもそれでいい。
同じ失敗を二度と繰り返さないために。
今掲げる幸せの定義を最優先に、これからも困難を越えて生きていきたい。
仕事は程々に、会社は自分がいなくても回っていく、自分がこの世に居なくなっても、世界には同じ明日が来る。
でもかけがえのない人にとって、あなたの代わりはいない、、、。
それを肝に命じて。