その間に、わかなのドレスを選びに行ったり、布団を買いに行ったりとドタバタしている間に時間が過ぎて夕方、病院にわかなを迎えに行きました。
先生や看護師さんら10数名の皆さんが、わかなの見送りに足を運んで下さり、代わる代わる抱っこをして貰いながら声を掛けてくださいました。
とーちゃん、涙が止まりませんでした。それは、わかなを亡くした哀しみだけではなく、わかなを半年間見守ってくれた感謝の想いが強かったからでした。
わかなは本当にこの病院で愛されていたんだと、この病院で良かったと感じました。
そして・・・
わかな、ついにNICUを卒業して外の空気に触れることが出来ました。
とーちゃんの運転で、ばあばに抱っこしてもらい、かーちゃんが選んだドレスで着飾っての初ドライブでした。
生憎の曇り空でしたが、満開の桜並木を満喫しながら、我が家までの道のりを幸せそうな顔で帰ったんです。
ずっとNICUで変わらない景色しか見ていなかったわかなにとって、目に映るもの全てが新鮮で感じる空気が心地良いものだったに違いありません。
とーちゃんはこんな風に思ったんです。
わかなはどうしても満開の桜が見たかったんだ。来年までどうしても待っていられなかったんだ。
それで、わかなは自分で手段を考えた。ずっと前から考えていたのかも…。
そしてこの方法しかなかったんだと。
自分にとって、18っ子にとって、1年待つことはあまりにも長過ぎる。だから絶対に今見たい

今じゃなきゃダメなんだと。
もし、わかながそんな風に思っていたのなら、リスクを冒してでももっと早くに、無理をしてでも退院させてやれば良かったのかなぁ、と少し心残りではあります。
おわり…